1995 Fiscal Year Annual Research Report
廃用性筋萎縮の評価とトレーニング-筋電図→筋音→筋力への変換過程を手懸りとして-
Project/Area Number |
06680133
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Prefectural Colony |
Principal Investigator |
三田 勝己 愛知県心身障害者コロニー・発達障害研, 究所・治療学部, 部長 (40100169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 晋彦 愛知県心身障害者コロニー, 発達障害研究所・治療学部, 研究助手
赤滝 久美 愛知県心身障害者コロニー, 発達障害研究所・治療学部, 研究員 (30280811)
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Keywords | 筋電図 / 筋音 / 筋力 / 筋収縮 / 筋萎縮 / 脳性まひ |
Research Abstract |
本研究の目的は,運動機能障害者の廃用がもたらす体力の低下を防ぎ,向上を図るために,運動の駆動力である筋機能を取り上げ,筋萎縮のメカニズムや特性を明確にし,これに基づく評価と機能改善を追究することである。特に,筋機能の指標として筋電図および筋力という情報に加え,第3の情報としての筋の機械的活動を反映する「筋音」に注目し,筋電図→筋音→筋力という一連の変換過程の解析を通してこの課題にアプローチした。実験的研究として,痙直型脳性麻痺患者を対象に,肘関節伸展動作を行った際の上腕二頭筋の最大筋力(MVC),次いで,MVCの50%まで様々な筋力レベルでの筋電図(EMG)と筋音(AMG)を記録した。また,上腕二頭筋の筋断面積をX線CT像から測定した。脳性麻痺患者の最大筋力は,筋断面積で正規化しても,健常者の約半分であり,筋力低下を確認させた。脳性麻痺患者および健常者共に,筋断面積当りのEMGおよびAMGは筋力レベルが増すに伴って漸増した。筋断面積当りのEMGは何れの筋力レベルでも両被検者群間に有意な差を示さなかった。一方,筋断面積当りのAMGは全ての筋力レベルで健常者より脳性麻痺患者の方が有意に小さかった。EMGに対するAMGの比AMG/EMGは最大筋力の30%以下では両群に差がなかったが,それ以上では脳性麻痺患者の方が有意に小さかった。こうした結果から,脳性麻痺の運動機能障害は神経機能のみならず筋機能にも関連しており,特に筋機能では筋線維萎縮が存在することが推察された。また,この筋萎縮は速筋線維により進行していることも示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 赤滝久美ほか: "筋音による筋萎縮過程の推定" 医用電子と生体工学(BME). 8. 30-38 (1994)
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[Publications] 赤滝久美ほか: "筋電図と筋音を用いた脳性麻痺患者の筋機能の分析" リハビリテーション医学. 31. 551-554 (1994)
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[Publications] 伊東保志ほか: "筋音を用いた持続性筋収縮過程の分析" 疲労と休養の科学. 10. 75-81 (1995)
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[Publications] Akataki K. et al.: "Acoustic and electrical activities furing vofurfary isometric contraction of biceps brachii wuscles inpatients with spastic celebral palsy" Muscle & Nerve. (in press).
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[Publications] Akataki K. et al.: "Power spectral changes of acoustic myogram of biceps brachii wuscles during fatiguing sustained contraction" Europian Journal of Applied Physiology. (submitfed).