1994 Fiscal Year Annual Research Report
理科授業における構成主義に基づいた新しい指導と評価のプログラムの開発と試行
Project/Area Number |
06680167
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長洲 南海男 筑波大学, 教育学系, 助教授 (90018044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 講師 (90252155)
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Keywords | 構成主義 / コンセプトマップ / 構成主義学習論 / STS / 科学教育 |
Research Abstract |
構成主義学習論に基づいた科学テキスト"SciencePlus"を取り上げ,そのオリジンであるカナダ版と,それらを基に作成された米国版との比較分析を行った.その結果,カナダ版には,オンタリオ州版,太平洋諸州版,そして中央諸州版の3種類があり,それら3種類を統合したのが米国版であることが判明した.また学習論の根拠は,いずれも構成主義学習論に置いており,その具体的展開事例も明らかになった. さらに従来の探究学習との比較により,STSカリキュラムに最もふさわしい学習論が構成主義学習論であることを解明した(日本科学教育学会第18回年会論文集;筑波大学教育学系論集). これらの理論的側面からの分析を基礎に,学習者の認知構造を知る有効,有益な手法であるコンセプトマップ法を用いて,実際に中学生に試行してみた.現在分析中であるが,学習者の認知構造を把握するのに最適な手法であった.現在この試行結果の詳細な分析と考察を行い,来年度に発表の予定である.
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