1995 Fiscal Year Annual Research Report
算数数学の問題づくりとオープンエンドアプローチをもとにしたカリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
06680171
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Research Institution | Yokahama National University |
Principal Investigator |
橋本 吉彦 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (60000072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 昭 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60036910)
前田 正男 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (00016164)
池田 敏和 横浜国立大学, 教育学部, 助手 (70212777)
石田 淳一 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (70144186)
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Keywords | 問題づくり / オープンエンドアプローチ / カリキュラム / 小・中一貫 / 中・高一貫 |
Research Abstract |
本研究の目的は次の2つの点にある。(1)算数・数学科のオープンエンドの問題,問題づくりの問題(対象は小・中学校)を開発すること。(2)(1)をもとに従前につくられたものとあわせ小学校算数・中学校数学のカリキュラムを作成すること。 上記の目的を達成するため,平成7年度(本研究は継続研究で,昨年の6年度も行われた)は,代表者・分担者・協力者(合計33名)からなる会合を4回(5月27日,8月26日,11月25日,2月24日)開催した。 また,本年度はグループ活動を積極的に展開した。そのグループとは次の通りである。 小学校1・2年(坪田)グループAと呼ぶ,小学校3・4年(石田)グループB 小学校5・6年(池田)グループC,中学校1・2年(若松)グループD 中学校3・高校1年(佐藤)グループE 括弧内の方をリーダーに何回か会合をもち,グループA,グループBはそれぞれ20近くの事例を作成し,一連の流れの中に位置づけることができた。グループCは10の領域と6つの活動,すなわち,みつめる,わける,はかる,ひろげる,つくる,ととのえるということを基にして,カリキュラムを作成した。これは他のグループにも適用できることを示唆した。グループDは特に証明ということに焦点をあて,αグループ,βグループ,γグループという数学の内容を位置づけ,評価との関連を提示することができた。グループEは個数の処理,数列,2次関数に焦点をあて,算数・数学カリキュラムでのつながりを示唆することができた。
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[Publications] 橋本吉彦: "小さな発見を大切に" 中学校数学の研究,大日本図書. 6. 1 (1996)
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[Publications] 池田敏和: "オープンな活動を軸としたカリキュラム開発の可能性に関する研究(I)" 数学教育論文発表会論文集. 28. 549-554 (1995)
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[Publications] 山下昭: "「個人差への対応」についての史的考察" 日本数学教育学会誌. 77. 80-83 (1995)
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[Publications] 石田淳一: "解法の改善を促す文章題の指導『認知心理学からみた数の理解』" 北大路書房, 207 (1995)