1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06680189
|
Research Institution | National Institute for Educational Research |
Principal Investigator |
瀬沼 花子 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 主任研究官 (30165732)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹之内 脩 大阪国際大学, 経営情報学部, 教授 (20029375)
長崎 栄三 国立教育研究所, 科学教育研究センター・数学教育研究室, 室長 (50141982)
|
Keywords | 数学教育 / グラフ電卓 / 指導法の開発 |
Research Abstract |
1.中学校から大学までの数学教育におけるグラフ電卓の利用のあり方について、その理念や授業実践を、研究代表者・分担者・協力者が小論文にまとめた。その結果、グラフ電卓の利用は教材や指導法の開発だけでなく、数学教育の目的に関する従来のパラダイムを転換させるものであることが明らかになった。また、進学率の高い学校(国立大付属や私立)でもそうでない学校(定時制や分校)でも状況に応じて利用できることがわかった。また県をあげてグラフ電卓利用に取り組んでいる大分県の試みを紹介した。 2.中学校1年から高等学校3年までの数学科学習指導案を20種類開発した。その内容は、正比例、反比例、1次関数、2次方程式、2次関数、課題学習、指数関数、対数関数、分数関数、微分係数、媒介変数である。 3.カシオ、シャープ、TIの3メーカーのグラフ電卓について、入試問題の解法における操作表を作成した。 4.アメリカやオーストラリアの数学教育の研究者や教師と、指導実践、試験のあり方について、情報交換を行った。 5.アメリカ、オーストラリアや国際バカロレアなどの試験におけるグラフ電卓利用を調べた。 以上の成果を、研究成果報告書「グラフ電卓を利用した数学科指導法の開発」(1996年、184ページ)としてまとめた。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 瀬沼花子: "グラフ電卓の導入に関する中・高等学校数学科カリキュラムの論点" 日本科学教育学会 年会論文集. 第19巻. 37-38 (1995)
-
[Publications] 瀬沼花子: "数学教育におけるグラフ電卓の国内外の研究や実践の動向" 共立出版 寺田文行他編『グラフ電卓で数学する』. 132-146 (1995)
-
[Publications] 瀬沼花子: "フィボナッチ数列で遊ぶ-電卓・グラフ電卓を使った数学的問題解決と問題設定-" 東洋館「学校数学の改善」. 10-22 (1995)
-
[Publications] 瀬沼花子: "グラフ電卓を利用した数学科指導法の開発" 1-184 (1996)