1994 Fiscal Year Annual Research Report
計算機支援環境を利用した英文科学技術文章の読解力を養う教材の構成に関する研究
Project/Area Number |
06680213
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 章 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (00117152)
大槻 説乎 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (70037745)
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Keywords | 語学教育 / 教材評価 / CAI / マルチメディア / 読解力 |
Research Abstract |
本研究においては,われわれが従来から研究を進めていた語学の学習環境HELEN(Hypermedia Language Learning Environment)を用いて,英語技術文書の読解能力を養う教材を作成し,有効性を検討した.同時に,教師の意図に沿った教材を容易に作成するためのHELENの教材作成機能の評価も行った. 教材を作成するに先立って,内容の妥当性を確認するために,通常の授業において演習内容を学生に与え,プリテスト,ポストテストを実施した.その結果,読解能力に直接影響を与える文章中から主要な部分を識別する能力が向上しており,教材として適当な内容であることが確認できた. その後,HELENを用いた教材を作成し,比較実験を行った.その結果,個々の小課題ごとだけでなく,レッスン全体を学習し終わる時間に制約をもうける方が,学習ペースを自由にしておくよりも効果的であることが分かった.この理由は,逐語的に翻訳する習慣を捨てさせることにあると考えられる. HELENの教材作成機能においては,個々の学習機能を部品として用意し,教師が教材の目的に応じて必要と考える機能を選択する方法を取っているが,教材の機能を簡単に変更して学習実験が行えるため,教材のテストベッドとしても有効であることが分かった. 今後の研究計画としては,(1)小課題ごとの理解状況の分析結果に基づいて,教材内容を精選する.(2)学習者の語彙,読解速度,正確さの向上に有効な学習方法を開発する.(3)新しい学習方法を部品として用意する.
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[Publications] Judith Ann Johnson: "Using Behavioral Learning Objectives to Improve the Teaching of Scientific Subjects" 九州工業大学情報工学部紀要. 7. 99-106 (1994)
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[Publications] Setsuko Otsuki: "Study on Support Environment for Reading, Writing and Hearing in English" Proc.of the IISF/ACM Japan International Symposium. 281-288 (1994)
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[Publications] Hidenobu Kunichika: "Hypermedia English Learning Environment based on Language Understanding and Error Origin Identification" The Trans,of IEICE. E77-D. 89-97 (1994)