1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06680217
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 孝喜 茨城大学, 教育学部, 専任講師 (00261727)
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Keywords | 初任教師 / 授業研究 / 現職研修 / 授業力量 / 教師の発達 |
Research Abstract |
初任教師がどのようにして授業力量を形成していくのかといった「授業力量の形成過程」を明らかにするために,次の2つの研究を行った。 1つは,初任教師を対象とする面接調査である。調査対象となったのは,つくば市の公立小学校に勤務している男性教師1名と女性教師1名,計2名の初任教師である。それらの教師には,平成6年度の1学期と2学期にそれぞれ2回ずつ,さらに3学期に1回,合計5回の面接調査を行った。1回の面接時間は,1〜2時間であった。その結果,(1)子どもに対する見方に変化がみられた。つまり,子どもの良い点だけを見ていた教育実習とは違って,子どもの問題点にも目を向けるようになるとともに,子どもの個人差を意識するようになってきている。(2)1時間(本時)レベルの授業設計から単元レベルを見通した授業設計を意識するようになってきている,(3)教科書会社の指導書が例示している授業案に専ら依存している,(4)授業における子どもの反応が少しずつ予想できるようになってきている,(5)学級経営と授業とを統合する標準的な手続ルーチンの必要性を考えるようになってきている,などが見出された。 もう1つは,初任教師を対象とする質問紙調査である。調査対象となったのは,5つの県(茨城,埼玉,群馬,徳島,愛媛)の小学校に勤務する初任教師150名であった。なお,調査にあたって,「あなたの1年間の教職経験をふりかえって、各学期における,A(子ども観・授業観),B(授業設計),C(授業実施),D(授業評価・学級経営)の主な特徴を具体的に書いて下さい」という指示のもとで,AからDの項目について自由記述を求めた。現在,それらの調査資料を分析中である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 吉崎,静夫: "「授業力量の形成過程に焦点をあてた教師の発達モデル」の開発" 教育工学関連学協会連合第4回全国大会講演論文集. 33-36 (1994)
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[Publications] 吉崎 静夫: "再生刺激法による自己訓練法の研究" 日本教育工学会研究報告集. JET94-6. 91-92 (1994)
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[Publications] 吉崎 静夫: "新しい学力観にもとづく授業の改善" 教育工学実践研究. 113. 20-23 (1994)
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[Publications] 吉崎 静夫: "ティーム・ティーチングに対する教師の心理" 教育工学実践研究. 114. 62-63 (1994)
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[Publications] 吉崎 静夫: "新しい学力観に立つ授業の設計と授業の評価のとらえ方" 学習情報研究. 10. 4-7 (1995)
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[Publications] 吉崎 静夫: "教師に求められる授業力量" 埼玉教育. 49. 印刷中 (1995)
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[Publications] 吉崎 静夫ほか3名: "授業設計と展開の改善" 国立教育会館, 109 (1994)
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[Publications] 吉崎 静夫ほか9名: "学校の教育研究(新学校教育全集28)" ぎょうせい, 306 (1995)