1995 Fiscal Year Annual Research Report
説明・助言リンクを持つネットワーク対応制御系設計演習のCADの開発
Project/Area Number |
06680218
|
Research Institution | SETSUNAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
松永 公廣 摂南大学, 経営情報学部, 助教授 (20099831)
|
Keywords | 制御系設計演習CAD / メンタルモデル / ネットワーク / プロトマル収集 / 設計行動履歴 / 用語解説システム |
Research Abstract |
制御系の設計演習は、1)設計する制御系の知識を学習し、2)与えられた仕様を理解し、3)線図を描いて特性を読み取り、4)注目する制御値の補償が可能な補償要素選択し、5)補償要素のパラメータの修正等の作業を、すべての仕様を満足するまで繰り返す高度な認知・問題解決過程である。このような理解のもとに線図描写の手間軽減や設計にいきずまった場合の適切な助言を与えることが可能な演習環境を開発した。しかしスタンドアロン型の学習環境であるために学生個々の設計演習の進捗状況がおおまかにしかつかめず、遅進者の重点的な指導、速進者の到達度の質的向上など、教師の能力を積極的に生かせる情報が不足した。そこでネットワーク機能を付加して教師機能を強化した制御系設計演習CADに改善した。改善項目は以下である。 (1)設計行動を、線図を描いて制御値を読む、補償要素選択、補償要素のパラメータの修正、ヒントを読む、確認機能を利用する等の項目間の遷移とみなして特徴量を抽出した。項目のしめる時間割合、項目の隣接関係から遅進者と熟練者の違いを抽出した。 (2)知識の十分でない学習者が演習問題を解決するとき,すなわち学習者の日常経験や興味をもつ対象に応じて異なるメンタルモデルを生成して利用していることをプロトコルを収集することで確認した.演習が進み知識が深まると明確な方略を持った工学的な設計モデルに変わっていくことを確認した。確認のために設計行動履歴を基にして行動の意図を収集するプロトコル収集システム(質問生成の知識、質問生成エンジン)を開発した。 (3)専門用語解説システムを付加した。 (4)開発した設計演習支援システムを実践し評価した。
|