1994 Fiscal Year Annual Research Report
誤り分析に基づく「外国語としての英語」の学習過程と教材開発の基礎的研究
Project/Area Number |
06680226
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
牧野 高吉 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 教授 (70002706)
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Keywords | 第2言語習得 / 誤り分析 / 形態系習得順序 |
Research Abstract |
本研究では、約1,500名の中学生、高校生、大学生を対象に、ペーパーによるタスクを課し、これらの被験者犯す誤りの種類と頻度、さらに、誤りに対して、いかなる指示(cue)が自己訂正に最も効果を発揮することを実証することを目的とする。2年計画の研究であり、本年度は、主に、文献研究と資料収集を目標にして実施している。 資料収集では、抽出された学校の先生方に、タスクをお願いした。約70%の資料を得て、現在、採点、集計にとりかかっている。100%の資料が得られなかったのは、都合4回のタスクを課す過程で、被験者が病気で休んだり、各種スポーツ大会へ出場したりで、途中に欠けた部分が出て、資料となり得ないためである。この点は、来年度計画の中に含めて、資料の補填を行う予定である。 文献研究、及び研究討議をしながら、特にイギリスの研究者からのアドヴァイスで、本研究の価値を高めるとされるのは、「外国語適性テスト」を課して、被験者の誤りとの相関をみることである。過去には、日本人用の外国語適性テストは存在しなかったが、昨年、日本人研究者にこのテストを開発した人がおり、現在、本研究にこのテストを利用する目的で、本人と版権についての交渉中である。このテストは、外国(アメリカ)のものを基にしているために、版権の交渉が難航していること以外は、順調に進行している。
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