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1994 Fiscal Year Annual Research Report

小学校体育科におけるカリキュラム編成に関する基礎的研究-オープンスキル(リレー・ボールゲーム)学習の適時期について-

Research Project

Project/Area Number 06680247
Research InstitutionHyogo University of Teacher Education

Principal Investigator

後藤 幸弘  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00047391)

Keywords小学校 / カリキュラム / 適時期 / リレー / ボール・ゲーム / オープンスキル / 学習成果
Research Abstract

3年生から6年生児童を対象に、11時間のリレー学習の効果を技術の伸びと認識の変容の面から検討した。リレータイムの伸びは、高学年ほど小さかったが、運動課題である「速さつなぎ」の指標としての利得タイム(リレーメンバーの短距離走タイムの合計とリレータイムの差)でみた学習効果は高学年ほど大きく、リレータイムを疾走能力の改善によるのではなくバトンの受け渡し技術の向上によって伸ばしていることが認められた。また、いずれの学年もリレーに対するイメージを学習によって高めることができたが、中学年児童ではリレーをゲームとして楽しむ傾向が認められたのに対し、高学年児童ではリレーの技術特性に触れてイメージを高めていることが認められた。すなわち、「速さつなぎ」を課題とするリレーの学習は、4年生以降で可能であるが、適時期は6年生と考えられた。
小学校2・3・4年生の各3学級を対象に、「的あてゲーム」(以下、分離型)、「ラグハンドボール」(以下、過渡的相乱型)、「サッカー」(以下、相乱型)を12時間学習させ、ゲーム様式の相違による学習成果の差の学年差を検討した。分離型では、いずれの学年も「シュートのためのコンビネーション」の課題の解決にまで至っていたが、相乱型では2年生において、単元を通してパスの課題の解決されないことが子どもたちの発見内容の変化から伺われた。また、2年生では、ゲーム様式の相違による攻撃完了率の伸び率には差がみられなかったが、関り率は分離型が高値を示した。一方、4年生では、分離型よりも過渡的相乱型や相乱型が攻撃完了率の伸びは高値を示すようになり、関わり率には相違はみられなくなった。さらに態度得点では、2年生では分離型で、4年生では相乱型、もしくは過渡的相乱型で高くなる傾向が認められた。
以上のことから、2年生では分離型の学習効果が最も高く、4年生では過渡的相乱型、もしくは、相乱型の方が、高いと考えられた。また、4年生の分離型では学習に飽和がみられた。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 後藤幸弘 他: "陸上運動としてのリレー学習の適時期について-中・高学年児童を対象として-" 日本教科教育学会誌. 17. 11-21 (1994)

  • [Publications] 後藤幸弘 他: "ゲーム領域の教材配列について-攻防分離型ゲームから攻防相乱型ゲームへの移行・発展の有効性-" 大阪体育学研究. 33. 16 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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