Research Abstract |
1 米国英語教育機関のビリ-フ(信念)調査と研修室による長期専門研修生に対するSILL,BALI調査の分析から,前者は学習者の目標設定に対する教員の貢献度,後者は情意的な要素の位置づけを確認した。 2 広島,東北大学日本語教員養成課程受講生(各20名)に対するSD法調査から教授行動の要因として個人の教育・学習観,目的意識,目標設定,養成課程での刺激を,和歌山大学在籍外国人留学生(20名)に対する日本語教員に関する質問紙調査から教員評価の差異の要素として出身国・地域の教育土壌,日本に対する態度と日本現住意識を確認した。 3 Competency Based Teacher Education Program,COLT,Flanderseにおける行動判断基準を教育目標の分類学での認知的,情意的,心理・運動的3領域の観点と比較検討し,教授行動の再編成を行った。 4 客観的資料(日本語授業記録)と主観的資料(対教員・学習者聞き取り調査)の作成として,超小型CCDカメラによる映像資料収集のサンプル調査の実施(1月,2月,各1時間×2コマ×2回×3機関)。文字化資料の作成し,刺激回想法によるフォローアップ・インタビュー実施(各2時間)。その結果,2視点(1人称と3人称)の録画資料の回想刺激効果を確認した。また,教授活動の自己分析のための要素として,言語機能情報(声量,声色,ストレス,ピッチ,長さ,速度),非言語行動情報(板書,配布,目線,頷き,手動作,表情,歩行,身体的距離,間),相互作用情報(質疑,沈黙,合図,ラポート),コミュニケーション機能の抽出,文字化資料と抽出情報の統合データの作成とデジタル化,行動パターン抽出プログラムの開発を行った。
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