1995 Fiscal Year Annual Research Report
多様な視点の協調による人工物の概念形成手法に関する基礎研究
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06680339
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Research Institution | Ibaraki Univ. |
Principal Investigator |
岸 義樹 茨城大学, 工学部, 助教授 (70250983)
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Keywords | GA / 知識組み合わせ / 立体操作知識 / 協調 |
Research Abstract |
扱っているのは,プリミティブ知識を与えた問題に対する,適切な知識適用順序の獲得による解決手法の発見である.対象とした問題は,立体図形の貼り合せ問題における図形操作の獲得である.プリミティブ知識は述語として与えている.獲得した知識適用順序の表現は,フレーム表現の変形とされるスクリプト表現を応用した表現である.適用順序の獲得は,遺伝型に変換したプリミティブ知識の組み合せを行うGAオペレーション部と,立体図形そのものを管理するソリッドモデラ(DESIGNBASE)を使用)の協調で行っている. 図形操作のプリミティブな知識として10種類を与えている.それらの知識は,稜線上の頂点生成(引数は頂点),頂点の削除(引数は頂点),頂点を与えられた方向(X,Y,Z)に移動(引数は頂点とその移動距離),立体を与えられた方向(X,Y,Z)に移動(引数は距離),立体の回転(引数は角度),異なる立体の頂点一体化(引数は2つの頂点)とグループ化している. プリミティブ知識の遺伝型はbitコードで表す.その遺伝型は,対象立体部(2bits)+知識名部(5bits)+引数部(10bits)とし,使われる頻度が高いと考えられる知識名部には多重コードを与えている.また,対象とする立体は2個であり,操作する立体の区別は対象立体部のコードで行っている.引数部の解釈は知識名部に依存している. GAオペレーションは,3点交叉,ハミング距離による突然変異率,適応度の低い個体を一定割合で淘汰する選択を用いている.固体の適応度は,2つの立体の頂点で最近接するものの相対誤差を主要因とし,操作前後における各立体の稜線数及び堆積の変化率を副要因とする.副要因には係数を掛け,適応度に対する影響を制御している. この方法を用いて幾つかの実刑を行い,適切な知識適用順序の獲得に成功している.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 岸義樹: "仕様充足における初期値推定法" 人工知能学会誌. 10. 752-760 (1995)
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[Publications] 岸義樹: "GAを用いた変数配置法による述語の帰納的学習" 人工知能学会誌. 11(予定). (1996)
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[Publications] 岸義樹: "A Model of Design Intelligence to Aid Thought Process" Expert System and AI Application in Gmgineering(仮題). (予定). (1996)
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[Publications] 日本機械学会: "機械工学事典" 日本機械学会(予定), (1996)
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[Publications] 日本機械学会: "協調的製品開発支援技術に関する調査研究分科会研究成果報告書" 日本機械学会, 114 (1995)