1994 Fiscal Year Annual Research Report
IS-A知識を高度利用するためのデータベースプログラミング言語に関する研究
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06680357
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西尾 章治郎 大阪大学, 工学部, 教授 (50135539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春本 要 大阪大学, 工学部, 助手 (50263215)
劉 渤江 大阪大学, 工学部, 助手 (70252624)
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Keywords | IS-A関係 / 知識表現 / 推論 / 知識処理 / 知識ベース / 正規表現 / ドット記法 |
Research Abstract |
本年度の研究計画調書に基づいて、三つの課題に関して以下に記したような研究成果を得た。 1.さまざまな知識処理応用システムにおいて、タクソノミを格納するプラットホームとして、IS-A知識を対象とした知識表現と推論方式の方法論、特に、正規表現を用いた無限集合を含む集合を対象として知識を表現する手法を確立した。さらに確立した手法に基づく試作システムを構築し、手法の有効性を立証した。 2.IS-A知識に基づくデータベースプログラミングを容易にし、より柔軟な知識処理プログラミングを可能にするために、まず、知識ベースと応用プログラミング言語の独立性の概念を明確にし、それを実現する知識プログラミングの方法論を確立した。さらに確立した方法論をさまざまなプラットホームにおいて実現し、手法の正当性を立証した。 3.1,2で述べたIS-A知識ベースシステムの実用性/適用可能性を高めるために、大量に蓄積されたIS-A知識の格納方式を見直し、推論処理機構を改良することにより、IS-A知識ベースシステムの性能向上を行なった。 このように本年度は、IS-A知識を利用するアプリケーションのための基盤を構築することにより重点をおいた。知的アプリケーションを構築する上で、IS-A知識の利用は今後益々重要な研究テーマになるものと考えられ、さらにモデルの見直しや改良、アプリケーション開発環境の整備、アプリケーションの開発を行なうことによって、この分野への先駆的な貢献ができるものと考えている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 塚本昌彦: "正規表現を用いた継承システム" 人工知能学会誌. 9巻4号. 115-123 (1994)
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[Publications] 塚本昌彦: "正規表現を用いた継承システムにおける知識の無矛盾性" 人工知能学会誌. 9巻5号. 122-128 (1994)
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[Publications] 塚本昌彦: "ドット記法とIS-A関係を用いた知識表現システムDOT" 人工知能学会誌. 10巻2号(掲載予定). (1995)
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[Publications] 塚本昌彦: "ドット記法とIS-A関係を用いた知識推論のための完全システム" 人工知能学会誌. 10巻2号(掲載予定). (1995)
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[Publications] 柳沢豊: "知識ベース独立のための演繹オプジェクト指向プログラミング" 人工知能学会誌. 10巻6号(掲載予定). (1995)