1994 Fiscal Year Annual Research Report
地域社会の国際化・高齢化に対応したクラブ・コミュニティの育成に関する研究
Project/Area Number |
06680405
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Research Institution | Kobe University of Commerce |
Principal Investigator |
三木 信一 神戸商科大学, 商経学部・教授学長 (60047454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 恵正 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (80161131)
井内 善臣 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (10094525)
小西 康生 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (30047493)
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Keywords | 地域社会 / 国際化 / 高齢化 / クラブ・コミュニティ |
Research Abstract |
クラブ・コミュニティは、生涯学習等によりこれまで個人的に蓄積してきた「生活の知恵」を、情報化技術を巧みに援用することで、市民相互に共有・利活用することにより、地域社会が直面する様々な問題に対応し、さらに新たな市民生活のあり方を模索しようと試みるネットワーク組織である。本年度では、ジャーナリストや関連研究機関研究者との合同研究会を6度開催したが、ここではたとえば都市地域社会の変貌に対応した重層的なコミュニティ形成の実態の報告、さらには「関係財」としてのクラブ・コミュニティの位置づけなどが明らかにされた。また、「交流」をキイワードとしてNPOといった新たな社会組織との関連などについても検討を行った。今後、こうした市民公益活動の核心的アクティビティとしてのクラブ・コミュニティといった視点も閑却できないだろう。さらに、新しいコミュニティを模索するひとつの試みとして英国等で実験的展開されている「コミュニティ・ビジネス」についても議論がなされた。もともと、衰退地区の失業対策として提案された活動であるが、今日では「Cmmunity Based Economic Development」が都市・地域経済において不可欠の視点となっており、クラブ・コミュニティの位置づけもかかる観点を視座に入れる必要があろう。なお、コンピュータを用いたコミュニティ・ネットワークのプロトタイプ構築を現在進めている。
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