1995 Fiscal Year Annual Research Report
多目的決定論を用いた分類学習とその糖尿病血管障害診断支援システムへの応用
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06680414
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Research Institution | KONAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中山 弘隆 甲南大学, 理学部, 教授 (20068141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 雄一 甲南大学, 理学部, 助教授 (80149947)
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Keywords | パターン分類 / ニューラルネットワーク / コミッティマシン / 多目的最適化 / 診断支援システム / 糖尿病大血管障害 / 糖尿病細小血管障害 / 危険因子 |
Research Abstract |
機械学習において誤認識率をできる限り少なくするために、我々の開発した分類学習の方法に対し多目的最適化とともにファジイ数理計画法の技法をとりいれた.また、ニューラルネットワークを用いた判別には複数のニューラルネットワークからなるコミッティマシンを利用することにより識別能力が高められることを確かめた。一方、利用データによくある欠損データの処理についても考察した.実用に耐えることを念頭に置いてヒューマンインターフェイスにはとくに注意しながら,これらの方法論に対し実際のデータを用い検討を加え、性能の向上をはかった。そして糖尿病性腎症、網膜症、神経症の診断支援システムを開発した。また,統計データ解析のための汎用パッケージであるSASを用いて、血管障害の危険因子を見い出すためのプログラムを開発した。特に患者の年齢、糖尿病罹病期間、肥満指数、血圧など、血管障害に影響があると思われる要因を取り除いて統計解析した。その解析結果から臨床医と協力して、大血管障害の危険因子を特定した。糖尿病血管障害と高脂症、高インスリン血症、高血圧症、糖尿病性神経症、網膜症、腎症などの他の疾患との関連性を統計手法により解析した。先に求めた危険因子とあわせて総合的な診断支援ができるようにした
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Research Products
(8 results)
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[Publications] H. Nakayama: "Aspiration level approach to interactive multi-objective programming and its applications" Advances in Multicriteria Analysis, ed. by P. M. Pardalos, et al. Kluwer Academic Publishers. 147-174 (1995)
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[Publications] H. Nakayama et al.: "An application of a multi-objective programming technique to construction accuracy control of cable-stayed bridges" European J. of Operational Research. 87. 731-738 (1995)
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[Publications] 中山弘隆 上原隆浩: "トランスピュータを用いたコミッティマシンとその応用" 甲南大学紀要理学編. 42. 209-222 (1995)
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[Publications] 服部雄一: "基本従属の隣接行列の性質" システム制御情報学会論文誌. 8. 183-184 (1995)
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[Publications] Y. HATTORI and M. TAKEUCHI: "Covariance Errors for the Spectrum Estimators in Random Time Series" 甲南大学紀要理学編. 42. 187-194 (1995)
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[Publications] 服部雄一: "均等な影響力を与える従属関係の隣接行列表現" 甲南大学紀要理学編. 42. 195-199 (1995)
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[Publications] 服部雄一: "推移的な従属関係をもつ集団選択規則における勝利従属" 甲南大学紀要理学編. 42. 201-207 (1995)
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[Publications] 服部雄一: "C言語とPADによる数値計算" (株)培風館, 216 (1995)