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1994 Fiscal Year Annual Research Report

魚類の生体防御蛋白誘導を指標にした環境汚染評価法の開発

Research Project

Project/Area Number 06680506
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

田中 慶一  大阪大学, 薬学部, 教授 (90068247)

Keywords生体防御蛋白 / メタロチオネイン / チトクロムP450 / 環境汚染評価 / 魚
Research Abstract

本年度は鮒肝臓中のチトクロムP450及びメタロチオネインの誘導、精製、微量測定法の確立について研究し、以下の成果をあげた。ラットに対する一般的なチトクロムP450誘導剤であるβナフトフラボン、フェノバルビタールを投与すると鮒においてもCYP1A1、CYP2B1が誘導合成されること、鮒P450は抗ラットP450抗体と交差反応することなどを明らかにし、新たに調製した抗ラットP450抗体を用いて鮒肝臓中の誘導P450蛋白量を微量定量できる系を確立した。本系を用いて今後各種飼育条件下で飼育した鮒の環境適応能や生体防御能を評価する予定である。一方、メタロチオネインについてはカドミウム投与鮒の肝臓中より精製し、抗体を作成した。本抗体は鮒メタロチオネインと良好な反応を示したが、ラット、マウス、ウサギ等の哺乳動物メタロチオネインとは交差反応せず、抗原決定基の違いが示唆された。現在、鮒メタロチオネインのアミノ酸配列を決定中であり、さらに高感度免疫測定法を確立して種々の環境汚染飼育条件下での鮒の生体防御を評価する予定である。なお、この研究過程で鮒の飼育条件を種々検討したところ、エアレーションの激しさで鮒肝臓、腎臓中のメタロチオネインが急激に誘導されることを認めた。これが亜鉛結合型であることより、この誘導が水生生物の新たなタイプの環境適応による変化と考えられ、誘導機構の詳細な解明と共に論文発表を予定している。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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