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1994 Fiscal Year Annual Research Report

肺線維化における生物学的特性を指標とした新鉱物線維の安全性評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06680518
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

石原 陽子  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50203021)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永井 厚志  東京女子医科大学, 医学部・内科I, 助教授 (60101820)
Keywordsアスベスト / サイトカイン / ヒト肺胞マクロファージ / 細胞毒性試験法 / MIP-1α / IL-8 / TNF-α / シリカ
Research Abstract

難溶性粒子状及び繊維状物質の生体影響を評価する目的で、臓器特異的細胞毒性の指標として、UICCアスベストとシリカによるヒト肺胞マクロファージの各種サイトカインと細胞増殖因子の産生とその放出量を培養システムで検討した。
1.IL-8、MIP-α,TNF-αはアスベスト添加により細胞内含量、放出量は共に増加し、その程度はクリソタイル<アモサイト<クロシドライトの順であった。
2.IL-1αは、アスベスト添加により細胞外液中で上昇したがクリソタイル、アモサイト、クロシドライト間での差は明確ではなかった。細胞内IL-1αは、細胞外液中の3-5倍高値を示し、その程度はクリソタイル<アモサイト<クロシドライトの順であった。
3.FGFは、対照群、アスベスト添加群ともに細胞内・細胞外液中では検出されなかった。
4.TGFβ1,TGFβ2の細胞内・細胞外含有量には、アスベスト添加による明確な増減は認めなかった。
5.シリカ添加によりIL-8の上昇を認めたが、MIP-1αの有意な増加は認めなかった。
6.LDH,β-glucuronidase活性及びMTT法による細胞障害性試験法と同様に肺胞マクロファージ由来のサイトカインであるIL-8,MIP-1α,TNF-αを測定する試験法は、特異性、感度共に良好であり、かつ簡易に測定できることから鉱物繊維の安全評価法の一つとして有用である可能性が示唆された。
今後、アスベスト代替品である新鉱物繊維を用いて試験を行ないUICCアスベストとの比較評価を行なう予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Yoko ISHIHARA: "Asbestos and silicaparticles stimulated human alveolar maciophages and fibroblasts to relecse various cytokines" J Investigative Medicine. 43. (1995)

  • [Publications] 石原陽子: "難溶性粒子状及び繊維状物質の臓器特異的細胞毒性の評価法としてのChemokinesと細胞増殖因子の測定" 産業医学. 37. (1995)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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