1994 Fiscal Year Annual Research Report
諏訪湖の長期観測による湖沼生態学の保全に関する研究
Project/Area Number |
06680536
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
沖野 外輝夫 信州大学, 理学部, 教授 (50020681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 義人 信州大学, 繊維学部, 講師 (10021172)
船越 眞樹 信州大学, 理学部, 講師 (10115371)
加藤 憲二 信州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (70169499)
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Keywords | 富栄養化 / 湖沼生態系 / 水質浄化 / 湖沼の回復過程 / 基礎生産力 / 動物プランクトン群集 / 脱窒機構 / 長期モニタリング |
Research Abstract |
1977年以来行ってきた10日間隔の諏訪湖生態学定期観測の結果をまとめた。主な内容としては植物プランクトンによる基礎生産力、動物プランクトン相および湖底泥中での脱窒過程に関するものである。 基礎生産力は1979年からの下水道稼働による水質の変化で、最大の799gC・m^<-2>から616gC・m^<-2>まで低下したがここ5年間は若干増加の傾向にある。低下の原因は夏期のうラン藻類の発生量が減少したことによるものである。動物プランクトンは少数種による優占型の群集構造から多数種による変動の激しい型へと変化し、小型のワムシ類が増加する傾向が認められた。底泥中での脱窒は底泥の表層0〜1cmに全体の80%以上が集中し、底泥直上のNb_3-N濃度がその速度を律速していることが確認された。 湖沼生態学の保全には沿岸の植物帯の役割が大きいことがヨシ圃場での実験から確かめられ、流入水中の全窒素、全リンのおよそ70%程度が浄化されていた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Jecbeol Park and T.Okino: "Groioth of Sphaerium japouicum in Lake Suwa, Japan" J. Fac. Science,Shinshu Univ.29(1). 49-56 (1994)
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[Publications] 井上博貴、川滝千香、沖野外輝夫: "ヨシ群落による水質浄化実験" 日本陸水学会甲信越支部会報. 20. 43-44 (1994)
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[Publications] 荒河尚、沖野外輝夫: "諏訪湖における動物プランクトン群集の経年的変化" 日本陸水学会甲信越支部会報. 20. 34- (1994)
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[Publications] 長谷川徹、沖野外輝夫: "諏訪湖底泥における脱窒に関する研究" 日本陸水学会甲信越支部会報. 20. 37- (1994)
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[Publications] K. Kato: "Planktonic bacterial DNA and RNA synthesis from algal extracellicls products in a cutoopbic lake" Microbiology Ecology. 15. 291-298 (1994)
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[Publications] 沖野外輝夫: "湖沼沿岸の再自然化" 日本水環境学会セミナー. 26. 101-110 (1994)