1995 Fiscal Year Annual Research Report
染色体ドメインレベルでDNAメチル化・クロマチン構造を解析する方法の開発と応用
Project/Area Number |
06680669
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐々木 裕之 九州大学, 遺伝情報実験施設, 助教授 (30183825)
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Keywords | DNAメチル化 / クロマチン / CpGアイランド |
Research Abstract |
平成6年度に開発したフィールドインバージョン電気泳動(FIGE)によるDNaseI感受性試験法を用いて、マウス7番染色体のIns2/Igf2/H19遺伝子領域の解析を行い、この方法の有効性を確かめた。すなわち胎児細胞核を材料として上記領域のうち合計100kb近くをスキャンし、その結果新たに3つのDNaseI高感受性部位のクラスターを発見することができた。これらの存在を確認するため従来の方法による解析を行ったところ、大部分の高感受性部位は恒常的にどの細胞でも見られるもので、いくつかの部位は胎児期の細胞に特異的であることが分かった。このことは本法が高感受性部位を同定するのに信頼性の高い方法であることを示している。以上の詳細についてはさらに成果を蓄積後投稿の予定である。一方DNAのメチル化状態についても、メチル化感受性制限酵素HpaIIやHyaIによる部分消化とFIGEを組み合わせ、大きなゲノム領域(25kb以上)を解析できることが分かった。さらにこの方法によりCpGアイランドがHpaIIやHhaIサイトのクラスターとして検出できることを、マウス・ヒトの種々のゲノム断片をもつファージ・コスミド・P1クローンを用いて示した。この場合最大85kbまで一時に解析できることが分かった。これらメチル化解析・CpGアイランド検出については研究協力者の修士論文として発表したが、現在雑誌への投稿を準備中である。以上から本研究の目的であるドメインレベル(数十kb以上)のメチル化・クロマチン解析法を開発することができた。今後さらに改良を加えるとともに、染色体構築研究への応用を進めたい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Sasaki, H. et al.: "Temporal and spatial regulation of H19 imprinting in normal and uniparental embryos." Development. 121. 4195-4202 (1995)
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[Publications] Surani, M. A. et al.: "Genomic imprinting : causes and consequences" Cambridge University Press (eds. Ohlsson, R., Hall, K. & Ritzen, M.), 374 (1995)