1994 Fiscal Year Annual Research Report
脳内成長ホルモン依存生二次ホルモンの受容体の決定と発育過程での変化
Project/Area Number |
06680769
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
野口 鉄也 東邦大学, 医学部, 教授 (80051366)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉崎 哲朗 東邦大学, 医学部, 講師 (30129481)
|
Keywords | 脳発育 / 成長ホルモン / IGF-I / pgマウス / dwマウス / litマウス / hytマウス / cogマウス |
Research Abstract |
40日齢のpgマウス、成長ホルモン分泌異常ミュータントマウス(dw,lit)および甲状腺ホルモン分泌異常ミュータントマウス(hyt,cot)の血清、肝臓、腎臓、大脳、脳幹、小脳のIGF-1を測定した。その結果、dw、lit、hyt、cogマウスでは血清、肝臓、腎臓のIGF-1値がいずれも有意に低下していたが、pgマウスでは正常マウスと全く差は認められなかった。また、脳各部位におけるIGF-1値はいずれのミュータントマウスにおいて正常マウスと有意な差は認められなかった。dwマウスを用いての発育期を追ってのIGF-1値の変化を調べた予備的実験結果から、血清、肝臓、腎臓でいずれも生後20日齢から有意な低値が認められた。一方、40日齢での血清中のIGF結合蛋白(BPs)は、pgマウスでは全く異常は認められなかったが、他の4種の先天性内分泌異常ミュータントマウスでは、IGFBP-3とIGFBP-4が著しく減少し、また、IGFBP-2に関しては、dwマウスで増加し、その他では減少していた。そこで、全体のIGFBPsに対するIGFBP-2(IGFBP-2%)とIGFBP-3(IGFBP-3%)の比(IGFBP-3%/IGFBP-2%)を求めたところ、成長ホルモン分泌異常ミュータントマウス(dw,lit)で著しく減少していたのに対し、甲状腺ホルモン分泌異常ミュータントマウス(hyt,cog)では著しく増加していた。このことから、肝臓におけるIGFBP-3とIGFBP-2産生がそれぞれ成長ホルモンと甲状腺ホルモンにより促進されていることが示唆された。
|
Research Products
(1 results)