1996 Fiscal Year Annual Research Report
マストパラン・アナログをプローブとするエキソサイトシス関与タンパク質の探索
Project/Area Number |
06680776
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Research Institution | Tokyo Metropolitan College of Allied Medical Sciences |
Principal Investigator |
笠井 久隆 東京都立医療技術短期大学, 一般教養科, 教授 (80087163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 尚 青山学院大学, 理工学部, 教授 (70082815)
須田 治彦 都立医療技術短大, 作業療法学科, 教授 (40051784)
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Keywords | マストパラン / 生理活性ペプチド / エキソサイトシス / アフィニティー・クロマトグラフィー / リガンド合成 / カルシウム / ゲルクロマトグラフィー / 固相合成 |
Research Abstract |
アフィニティークロマトグラフィーのリガンドとして、マストパランのN末端側1ー3残基をLeuに置換すると同時に、C末端側には樹脂との立体障害を考慮しGlyを伸長させたマストパランアナローグ(LLL-MP-G)をアミノ型樹脂にC末端側から順次伸長する方式でペプチド合成機で合成した。合成されたリガンドは樹脂から切出後アミノ酸組成分析、二重収束質量分析計およびプロテインシークエンサーにて分析したところ、アミノ酸配列および元素組成は理論値とよく一致し、そのペプチドの構造を保持していることが確認された。このリガンドを用いてHPLCタイプのアフィニティークロマトグラフィーを検討した。更にウシ大脳より抽出・可溶化した膜タンパク画分中のMPの標的タンパク質の探索を行ったところ、Ca^<2+>存在下においてのみアフィニティーリガンドと吸着する分子量26〜40kDa程度のタンパクが、SDS-PAGEによって確認された。このうち26kDaのバンドはゲルから切り出し、Max-yield電気泳動回収装置を用いて回収し、またウエスタンブロッティングにより泳動後のゲルから直接PVDF膜に転写を行った。これら回収画分に対し、アミノ酸組成分析およびプロテインシークエンサーによるタンパク質の一次構造解析を試みた。さらにSephadex G-75あるいはG-150ゲルクロマトグラフィーとアフィニティークロマトグラフィーを併用し、特異的画分の分離も試みた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 高橋達也 他5名: "マストパラン誘導体をリガンドとして用いたアフィニティー担体の新しい合成法" 東京都立医療技術短期大学紀要. 10巻. 97-103 (1997)
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[Publications] 笠井久隆 他4名: "マストパラン・フラグメントによるカテコールアミン放出活性の抑制" 東京都立医療技術短期大学紀要. 10巻. 81-87 (1997)
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[Publications] H.Kasai et al: "Is S-100β one of the target proteins for Z-Leu-Leu-Leu・CHO,a neurite outgrowth-inducing peptide derivative ?" Biochem.Society.Transactions. 24(4). 554S- (1996)