1994 Fiscal Year Annual Research Report
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06680822
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
川口 泰雄 理化学研究所, フロンティア研究システム・バイオミメティックコントロール研究センター, チームリーダー (40169694)
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Keywords | 大脳基右核 / 線条体 / 介在細胞 / GABA / アセチルコリン / 一酸化窒素 |
Research Abstract |
運動制御に関連する線条体の神経回路の解析を進めるために、線条体を構成する神経細胞の特徴を生理学的・解剖学的手法を用いて調べた。特に,今までほとんど解析のされていない線条体の局所回路ニューロンの性質を脳切片標本で明らかにした。線条体の介在細胞は生理的特徴から三種類(LAcell、FScell、PLTScell)に分けられ、それぞれの細胞は発火様式を膜電位依存的に変えることを見つけた。これらの細胞は神経支配の仕方などの形態的特徴も異なっていた。またアセチルコリン(ACh)合成酵素、抑制性伝達物質GABA、一酸化窒素(NO)合成酵素を持つ細胞と生理的・形態的サブタイプとの関連も明らかにした。線条体の出力細胞はこれら三種類の介在細胞から性質の異なる制御を受けていると考えられる。
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[Publications] Yoshiyuki Kubota: "Three classes of GABAergic interneurons in neo cortex and neostriatum" Japanese Journal of Physiology. 44 Supp12. 5145-5148 (1994)
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[Publications] Yasuo Kawaguchi: "Functions of cortico-basal ganglia loop" Springer(出版予定), (1995)