1994 Fiscal Year Annual Research Report
中国の市場経済化過程における郷鎮企業の成長機構と構造的特質
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06730034
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
厳 善平 桃山学院大学, 経済学部, 助教授 (00248056)
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Keywords | 中国 / 市場経済化 / 郷鎮企業 / 農村工業化 / 地域間格差 / 構造転換 / 外向型 / 開発経済論 |
Research Abstract |
本研究のねらいは、中国の沿海地域で急速な成長を続けてきた郷鎮企業の成長メカニズムを統計分析により明らかにしたうえで、内陸農村で郷鎮企業が導入されることの可能性、さらに、内陸郷鎮企業の導入促進と沿海郷鎮企業の持続的成長を可能にするため現存する郷鎮企業の構造をいかに転換すればよいかを分析するところにある。 具体的には、以下の手順で課題の解明が行われた。 (1)中国経済の高度成長と構造変化に郷鎮企業が果たした役割と、沿海地域における郷鎮企業の存在形態およびそれぞれの成長要因について統計分析が行われた。 (3)以上の分析結果をもとに、内陸農村における郷鎮企業の導入可能性および主要な制約要因が検討された。 (4)沿海地域における郷鎮企業の構造的特質、すなわち、地域間、産業間、業種間に存在する競争構造が統計的に解明された。また、外向型郷鎮企業の現状および沿海地域における郷鎮企業の外向型への転換可能性が検討された。 (5)以上の実証分析を踏まえて、中国で「実験」されている農村工業化と農村都市化の可能性と限界、とくに開発経済論においての意味あいが総合的に分析された。
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