1994 Fiscal Year Annual Research Report
ループ空間のMorava K-理論とそのホモトピー論への応用
Project/Area Number |
06740056
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
玉木 大 信州大学, 理学部, 助手 (10252058)
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Keywords | ループ空間 / Morava K-理論 / ホモトピー群 / cobarスペクトル系列 |
Research Abstract |
本年度は、gravityスペクトル系列と呼ばれるスペクトル系列 E^2【similar or equal】Cotor^<h.(Ωn-1ΣnX)>(h_<*,>h_*)⇒h_*(Ω^nΣ^nX) を用いて、一般のnとXに対しh_*(Ω^nΣ^nX)を計算する為の準備として、以下の研究を行った. ・cobar型Eilenberg-Mooreスペクトル系列の一意性の証明.上記のスペクトル系列は、cobar型Eilenberg-Mooreスペクトル系列と呼ばれるものであるが、それには様々な構成法があり、それぞれ一長一短がある.これまでそれらの関係は詳しく調べられていなかったが、ある条件の下でそれら全ての構成がE^2-項から一致することを証明した. ・K(m)_*(Ω^3S^<2l+1>)の計算.一般のh_*(Ω^nΣ^nX)を求める前の具体的な例として、h=K(m)、n=3、X=S^<2l-2>の場合を調べた.その結果、gravityスペクトル系列には、本質的な微分が1個しか存在しないことが判り、具体的な計算に有効であることが確かめられた. ・球面のループ空間のMorava K-理論におけるHopf ringの構造について.球面のループ空間のlittle cubeモデルを用いて、そのMorava K-cohomologyにHopf ringの構造を定義することを研究してきた.まだ具体的な定義には至っていないが、これが成功すればgravityスペクトル系列の計算が非常に容易になる.
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[Publications] D.Tamaki: "On a Space Realizing the v_1-Torsion Part of the Mod p Homotopy Groups of S^3" Contemporary Mathematics. 158. 229-267 (1994)
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[Publications] D.Tamaki: "A Dual Rothenberg-Steenrod Spectral Sequence" Topology. 33. 631-662 (1994)