1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06740420
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
神田 穣太 静岡大学, 教養部, 助教授 (60202032)
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Keywords | 植物プランクトン / 栄養塩 / 一次生産 / 硝酸 / 化学発光分析 / 東シナ海 / 新生産 / 物質循環 |
Research Abstract |
本年度導入したクロマトデータ処理装置,現有の前処理ライン、および本学理学部から借用した化学発光検出器を用い、新たに化学発光法による硝酸態窒素の超微量分析システムの構成を行った。本年度導入した超純水製造装置を用いて作成した硝酸態窒素の微量標準試料を用いた検討の結果、試料量10mlにおいては10nMにおける繰り返し分析精度(SD)が1.3nMで分析できることが確かめられた。これは海洋有光層における硝酸濃度分析に十分適用できると判断された。一方、平成6年8月3日から31日まで、海洋科学技術センター「かいよう」の航海に乗船し、沖縄近海、および東シナ海陸棚域で、硝酸態窒素濃度分析用試料を採取すると同時に、15-N安定同位体標識実験を実施した。硝酸態窒素濃度分析試料はスルファニルアミド処理後凍結保存して持ち帰った。また安定同位体標識実験試料も凍結して持ち帰り、凍結乾燥後、微量化学天秤を用いて所定の助燃剤等を添加して分析試料を調整した。この試料は東京大学海洋研究所において同位体分析を実施した。これらの結果は現在解析中であるが、航海実施中の天候の都合で、生物活性の比較的高い陸棚域を中心に実験を行ったため、実験時間中に硝酸態窒素(含トレーサー)が消費され尽くした場合が多かった。得られたデータから硝酸の消費速度を推定する手順を確立すると同時に、この点の再検討を実施中である。
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