1994 Fiscal Year Annual Research Report
二段焼成による緻密な124超伝導セラミックスの作製とその緻密化メカニズムの解明
Project/Area Number |
06750698
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
松田 元秀 東京都立大学, 工学部, 助手 (80222305)
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Keywords | 124超伝導セラミックス |
Research Abstract |
研究実績の大要は、二段焼成によって124超伝導セラミックスを合成する際の生成メカニズムの解折、微構造、超伝導特性の変化を調査し、得られた結果を基に緻密化メカニズムを究明し、その結果を踏まえ、二段焼成の最適パラメーターを案出し、高密度化した124超伝導セラミックスの合成を試みたことである。 具体的研究成果は以下の3点である。 1.TEM、XRDを用い成生メカニズムを解折した結果、123中のCuOは123構子中に存在し、それをアニールすることでCuOは123に取り込まれ、124超伝導セラミックスに変化する。 2.CuOが123に取り込まれる速度は遅く、その90%以上が取り込まれるのには約360時間を要した。 3.この二段焼成プロセスによって124超伝導セラミックスの密度は、理論密度の約50%から約90%へと飛躍的に向上した。
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