1994 Fiscal Year Annual Research Report
懸濁重合におけるナイロン被膜ポリスチレン微粒子の調製とその粒径分布の制御
Project/Area Number |
06750780
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
細貝 和彦 長岡工業高等専門学校, 工業化学科, 助手 (30249768)
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Keywords | 懸濁重合 / ポリスチレン / ナイロン / カプセル化 / 粒径分布 |
Research Abstract |
本研究は、ナイロン被膜ポリスチレン粒子の調製条件が、生成された粒子の粒径分布及び平均粒径及ぼす影響について検討した。以下に、検討項目及び結果を示す。 1.攪拌速度の減速効果 ナイロンの被膜後において変化させた二次攪拌速度のナイロン被膜粒子の粒径分布に及ぼす影響について検討した。攪拌速度の増加に伴い、粒径の顕著な変化は観察されないが、被膜粒子の均一性は減少した。これは、攪拌エネルギーの増加による被膜粒子の破壊の結果である。従って、被膜後に変化させる攪拌速度は、被膜粒子の破壊を行う攪拌エネルギー以下の攪拌速度に設定しなければならないことが明らかになった。このことから、攪拌を停止して被膜粒子を調製することが理想的に望ましいと思われるが、本研究における被膜後の攪拌停止の条件において、被膜粒子の凝集が観察された。これは、被膜からの芯物質の漏れに起因している。このことから、重合終了までの攪拌の継続の必要性が明らかになった。 2.芯物質調製における攪拌速度の効果 攪拌速度の増加に伴い被膜粒子の粒径は減少するが、均一性は変化しない傾向を示すことから、被膜粒子の均一性は、芯物質の調製段階に依存することが明らかになった。 3.界面活性剤濃度の効果 被膜化を重合開始2時間後の時点において、界面活性剤濃度の増加に伴い粒径は減少し、均一性は増加した。一方、被膜化を重合開始3時間後の時点において行った場合、界面活性剤濃度の増加に伴い粒径は減少するが、均一性は減少した。均一性の変化は、被膜時点の変化により全く異なる挙動を示すことが分かった。
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