1994 Fiscal Year Annual Research Report
パラジウムカチオン錯体触媒によるアセチレンアルコールのカルボニル化
Project/Area Number |
06750880
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大井 秀一 東北大学, 工学部, 講師 (00241547)
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Keywords | パラジウム / プロパルギルアルコール / カルボニル化 |
Research Abstract |
本研究において二価のパラジウムカチオン錯体[Pd(CH_3CN)_2(PPh_3)_2](BF_4)_2を用いてプロパルギル型のアセチレンアルコール類1のカルボニル化を行ったところ,アレンカルボン酸2あるいは2(5H)-フラノン3が高収率で生成することを見い出した.反応は磁気撹拌子を入れた50mlのステンレス製オートクレーブ中で行った.結果を表に示す.1のカルボニル化による主な生成物は2と3であった.基質の1に関しては,末端のもの(R=H)りも内部のもの(R=H)の方が反応がきれいに進行した.Rの種類に関しては,かさ高いアルキル基の場合は2が,アリール基の場合は3が生成するという傾向が見られた.さらに長時間反応を行うと2は3に異性化した.
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Research Products
(1 results)