1994 Fiscal Year Annual Research Report
マトリックスポテンシヤルによる水分ストレスが鉄物,果菜類に及ぼす影響
Project/Area Number |
06760028
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
水田 洋一 京都大学, 農学部, 助手 (90239236)
|
Keywords | 灌水制御 / 機能性膜 / 逆浸透膜 / 観葉植物 / 屋内栽培 / 徒長抑制 / 水ストレス |
Research Abstract |
1.コリウスを膜耕で育成し屋内に持込んだとき、PEGにより1MPa程度の浸透圧をかけたものに変えると、3か月以上植物茎葉は伸長させず、葉色の退色もかなり抑えられることができた。また,膜の種類を変えると同等の効果がありうることが示唆された。 2,いくつかの園芸作物について,膜耕と従来のロックウ-ル耕と生育を比較したところ,膜耕の方が生育がよいもの,ロックウ-ル耕の方が育成がよいものの双方が存在することが分かった。 3,上記栽培装置で栽培したコリウスを480日程度、ほとんど徒長させずに屋内条件で保てることを発見した。このときの条件は供給養液をイオン交換水に変えるだけであった。このとき対照区の土耕、ロック-ル耕のコリウスは10日程度で徒長し、15〜45日程度で全て枯死した。また光量の違う屋内で調査したところ,膜耕はロックウ-ル耕,防根シート耕(半透膜の代わりに防根シートを用いて膜の選択透過性などをなくしたもの)と比較して常に長く生存することが分かった. 今後の課題 (1),他の植物での屋内持込み条件の確認。 (2),水ストレスをより安定にかける方法の探索。 (3),屋内長期持込み時のコリウスの生理状態の調査。 (4),生育中途で膜の種類を交換する方法の検討
|
-
[Publications] 水田,洋一: "逆浸透膜を利用した栽培装置-コリウスの観賞期間延長-" 園芸学会雑誌. 63別1. 46-47 (1994)
-
[Publications] Mizuta.Y: "Use of reverse osmosis membrame for supply water and nutritien" Abstr.XXIVth Int.Hort.Congr.217- (1994)