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1994 Fiscal Year Annual Research Report

淡水魚のAphanomyces感染症に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06760290
Research InstitutionNippon Veterinary and Life Science University

Principal Investigator

和田 新平  日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 講師 (90220954)

Keywords淡水魚 / Aphanomyces / 感染症
Research Abstract

1.供試菌株の薬剤感受性について
供試した菌株の中で、養殖ないし野生魚類に対して病原性のあることが確認されている数株について、マラカイトグリーン、ホルマリン、シクロヘキシミド、およびNaClに対する感受性をMIC法で測定した結果、それぞれの薬剤のMIC値はマラカイトグリーンでは0.25〜1.0ppm、ホルマリンでは31.5ppm以下、シクロヘキシミドは0.13〜0.50ppm、NaClは1.5%以下であった。この結果より、水中の遊走子に対してはホルマリンが有効なのではないかと考えられた。今後は新たに得られた菌株の薬剤感受性について検討するとともに、今回使用しなかった薬剤に対する感受性についても検討していく予定である。
2.より自然発生例に近い人為感染試験方法について
体長2〜3cmのキンギョをナイロン製タモ網内で1分間「網揉み」し、流水中に30秒間入れて粘液等を洗い、15lの飼育水の入った水槽中に収容した。この水槽内に供試菌の遊走子浮遊液を投入し、最終的に水槽内の遊走子数が10^3/lとなるように調整した。通気を行いながら供試魚体表に何らかの感染病徴が現れるまで飼育した。
本試験には、躯幹筋内への遊走子の接種によってキンギョに対する病原性が確認されているAphanomyces piscicida(NJM8997)を供試した。
結果として、網揉み法では病変出現部位が特定できず、また試験水温によって寄生虫ないし細菌の感染が真菌感染成立に先立って発現してしまうことが問題となった。しかしながら、水温25℃の飼育水中で試験を行うことで、数尾の供試魚に真菌感染の初期病変と思われる表皮の糜爛が再現されることが判明した。今後さらに試験方法を検討していく予定である。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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