1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06770405
|
Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
菅田 文彦 聖マリアンナ医科大学, 難治研センター 社会医療部門, 助手 (80226414)
|
Keywords | HCV / 転写 |
Research Abstract |
40例のC型肝炎(HCV)感染患者(genotypeII型)の血清を用いてCHIRON社のBranched DNA probe assayキットにより被検血清中のHCVウィルスを調べ、10^<6.5>で分類したところ、21例が10^<6.5>以上であり(A群とする)、19例が以下(B群とする)であった。A,B両群より無作為に10例を選び、血清100ulよりAGPC法でRNAを抽出した。HCVの5'NCRの3 '端約230塩基を増幅する特異的プライマーを用いてPCR反応を行った。さらに、各PCR産物について塩基配列を決定するためにシークエンス反応を行った。核酸の一次構造からは、血清中のHCVウィルス量と5'NCRの3'端のHCV構造領域の直前の9塩基の変異との関連性は認められなかった。次に被検血清300ulを用いてAGPC法によりRNAを抽出した後に、RNAseとS1で処理を行って[α-^<32>P]dCTP存在下でRNAマッピングを行ったが、抽出RNAが小量の為、結果が得られていない。現在5'NCR全領域をPCRで増幅してin vitro transcriptional systemにてRNAマッピングに必要な量のRNAの合成について検討を行い、RNAマッピングを再実験する予定である。また同様の実験をHCV感染患者でインターフェロン治療の著効例と無効例の各4例について行ったが、5'NCR領域の一次構造がインターフェロン治療の有効性との関連性を示すデータは認められていない。
|