1994 Fiscal Year Annual Research Report
人肺胞マクロファージの活性酸素産生能からみた単球との類似性
Project/Area Number |
06770433
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
米丸 亮 東京医科大学, 医学部, 助手 (30191670)
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Keywords | 肺胞マクロファージ / 活性酸素 / 単球 / 間質性肺炎 / FMLP / PMA |
Research Abstract |
気管支肺胞洗浄を実施した被験者(サルコイドシ-シス、間質性肺炎患者)13名について活性酸素産生能を測定した。気管支肺胞洗浄液からの肺胞マクロファージの分離では、フィコールハイパークを用いた密度勾配遠心法により肺法マクロファージの比率を高めた。末梢血単球の分離では、フィコールハイパークを用いた密度勾配遠心法で得られた単核球分画より、エルトリレータを用いて単球をリンパ球より分離した。単球分離は比較的困難で実施数が限られたため、本研究には好中球分画も用いた。 細胞刺激剤としてFMLP、PMAを用い、肺胞マクロファージ、単球を混和した。各細胞を37℃に保温しつつ、活性酸素をチトクロームC還元法にて540、550nmの2波長分光光度計により単位時間(5分間)当たりの吸光度の変化として測定した。吸光度変化をを活性酸素生産量に変換した。 FMLP(10^<-6>M)による活性酸素産生能 好中球 2.82±1.11 nmol/5min/1x10^6cells 単球 2.88±0.17 nmol/5min/1x10^6cells 肺胞マクロファージ 1.78±0.80 nmol/5min/1x10^6cells(n=13) PMA(100ng/ml)による活性酸素産生能 好中球 29.4±12.7 nmol/5min/1x10^6cells 単球 活性酸素産生能は好中球とほぼ同等であった 肺胞マクロファージ 8.94±5.40 nmol/5min/1x10^6cells(n=13) FMLP,PMAいずれの場合も肺胞マクロファージの活性酸素産生能は好中球、単球より低いことが明らかとなった。したがって、活性酸素産生能からみて肺胞マクロファージは血球と異なる役割を果たしており、その起源も異なる可能性があると考えられた。
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