1994 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト各種臓器におけるアンジオテンシンII産生酵素の存在様式
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06770528
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
木下 昭生 福岡大学, 医学部, 講師 (40258546)
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Keywords | ACE / Chymase / アンジオテンシンII |
Research Abstract |
【目的】ヒト心室においてアンジオテンシン(Ang)-IからIIへの変換を司る酵素活性の大部分(80%)は、従来より考えられていたACEではなく、Chymaseであることが報告されている。今回は、血圧調節上、特に重要と考えられるヒト各組織におけるACEとChymase様活性の比率を検討した。 【方法】(1)ACEとChymase様活性の比較:生前(または術前)、ACE阻害薬を使用していない、死後4時間以内のヒト剖検組織、あるいは手術標本(心室、肺、動脈、腎臓、副腎)の健常部位の膜分画を調整し蛋白濃度を測定後、10^<-4>MのAngI、及び各種添加物(バッファーのみ、Captopril 10^<-4>M、Chymostatin 10^<-5>M、Aprotinin 10^<-6>M)を加え、100mM NaClの存在下で一定時間インキュベーションし、産生されたAngII産生量を逆相高速液体クロマトグラフィーにて測定した。Captoprilにて抑制されたAngII産生量をACE活性、Chymostatinにて抑制されたAngII産生量をChymase様活性として評価測定した。また、ヒト血清およびラット肺においても同様の実験を行い対照とした。 (2)免疫組織化学的研究:ヒト動脈におけるChymaseとACEの組織内分布を明らかにするために、ヒト冠動脈の切片を用いヒトChymaseおよびACEのポリクローナル抗体を用いて免疫組織化学的に検討した。 【結果】ヒト各種組織におけるACE活性とChymase様活性比は、いずれの組織においてもChymase様活性が優位であった。ヒト動脈における免疫組織化学研究では、冠動脈内皮にACE抗体、外膜にChymase抗体が認められた。
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Research Products
(1 results)