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1994 Fiscal Year Annual Research Report

MRI用造影剤とOHラジカルスカベンジャーの姉妹染色分体交換による相互作用の検討

Research Project

Project/Area Number 06770698
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

山崎 悦夫  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20220303)

KeywordsMRI用造影剤 / 姉妹染色分体交換
Research Abstract

姉妹染色文体交換(SCE)を用いて、MRI用造影剤(Gd-DTPA,Gd-DTPA-BMA)が染色体に影響を与えることを見いだした。その機序としてMRI用造影剤からのfree radicalの発生が考えられる。この仮説の検証のため以下の実験を行い、次の結果を得た。
健康成人3名から末梢血リンパ球を採取し、MRI用造影剤(Gd-DTPA)だけ添加したものと、さらにOH radical scavenger(DMSO)も添加し培養した検体を作製した。検体はEPG法で染色し、姉妹染色分体交換(SCE)の頻度を観察した。結果はstudent's t-testで検討した。
加えるDMSOの適当な濃度の決定のためにDMSOを培養する血液に対して、control,10^<-4>mM,10^<-3>mM,10^<-2>mMを加えて培養した。controlに対して10^<-3>mM、10^<-2>mMでは統計的有意差がでた。したがってGd-DTPAと同時に加えるDMSOの濃度は10^<-3>mM、10^<-2>mMとした。加えたGd-DTPAの濃度は1.25mM,12.2mM,100mMとし、各々の濃度でDMSOの有無でSCE頻度を比べて見た。なお、実際の臨床の使用量は1.25mMとなる。Gd-DTPAは高濃度になるほどSCEの頻度を上げており、統計的有意差も見られ、DMSOと同時に培養したものではいずれも、SCE頻度は低下し、有意差も認められた。
Gd-DTPAにより惹起されたSCE頻度の上昇がOH radical scavengerであるDMSOにより抑制されることから、Gd-DTPAのSCEへの影響の少なくとも一部はOH radicalによるのではないかとの推測が支持されたものと考えられる。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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