1994 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカインによるエリスロポエチン遺伝子発現調節機構
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06770850
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
和泉 透 自治医科大学, 医学部, 助手 (60254918)
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Keywords | エリスロポエチン遺伝子 / サイトカイン / 調節配列 |
Research Abstract |
1)エリスロポエチン(Epo)遺伝子CAP site上流-30bpのGATA配列はEpo遺伝子発現の負の調節配列であるが、GATA配列に結合している転写因子について免疫組織化学、Northern blot法などにより解析した。その結果、GATA配列に結合する転写因子はGATA-2であることを同定した。我々はAll-trans retinoic acid(ATRA)刺激により、低酸素・コバルト刺激同様、Hep3BのEpo蛋白産生・nRNA発現が亢進することを認めた。ATRA刺激下ではGATA-2の発現が低下することによりEpo遺伝子発現が亢進する可能性があり、現在Northern blot法により解析中である。 2)IL-6は低酸素刺激下でのHep3BによるEpo蛋白産生を亢進する。Epo遺伝子上流域にはNFIL-6類似配列があり、IL-6によるEpo遺伝子発現の調節領域である可能性がある。この系において我々はNFIL-6に結合する転写因子の存在を、ゲルシフト法で確認した。IL-6によるEpo遺伝子発現調節について、time course、mRNAのstabilityなどより検討中である。IL-6は多発性骨髄腫などの悪性腫瘍の病態に大きく関与しているが、今後患者血清などを用いて、悪性腫瘍におけるEpo産生調節の異常について、IL-1、TNFαなどを含めた他の炎症性サイトカインとの相互作用を含め、検討する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tohru Izumi,et al: "Development of acute mycloblastic leukaemia in a case of aplastic anaemia treated with gsanalocyte-colony stimnlatiny factor" British Journal of Haematology. 87. 666-668 (1994)
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[Publications] 和泉透 ほか: "All-trans retinoic acid 投与中に口腔内mycloblastomaを分析した急性前骨髄球性白血病の1例" 臨床血液. 35. 598-602 (1994)
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[Publications] 和泉透 ほか: "特集:多発性骨髄腫 生化学的診断" 日本臨床. 53. 622-626 (1995)
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[Publications] Shigehiko Imagawa,et al: "Positive and Negative regulation of Ergthvopoietin gene" The Journal of Biological Chemistry. 269. 9038-9044 (1994)