1994 Fiscal Year Annual Research Report
IgA腎症患者末梢B細胞における、IgAクラススイッチ制御機構の特殊性について
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06770876
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
矢野 直裕 東海大学, 医学部・内科学第7教室, 助手 (40246103)
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Keywords | IgA腎症 / germline transcript / PCR-SSCP / IgA |
Research Abstract |
B細胞IgA germline transcriptのRT-PCRによる解析 末梢血B細胞をIL-4、TGF-β、LPS等存在下で72時間培養し、IgA germlinetranscriptを半定量的RT-PCRで解析、TgA腎症群、非腎炎群間で比較した。非刺激下培養ではgermline transcriptに患者群、正常群間で量的な有意差は無かったが、LPS刺激で患者群のgermline transcriptは有意に増加し、IL-4の追加刺激によってその傾向は更に顕著となった。TGF-βは単独で強いgermline transcriptの誘導能を示したが、IL-4他のサイトカインとの協調作用については観察されなかった。 IgA germline transcription promotor領域遺伝子のPCR-SSCPによる解析 末梢血単核球よりDNAを調整しIgA germline Iα領域より5'側の上流約1,000bpに渡る領域を3箇所に分割後PCR-SSCP方で解析した。患者群では特に最上流に位置するnegative promotor領域で遺伝子の多型性が観察され、同部位にIL-4等のサイトカイン作用部があることが予想された。現在同部位の塩基配列のシークエンシングを行っている。
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