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1994 Fiscal Year Annual Research Report

吻合部内膜過形成における接着分子の役割と同分子のブロッキングによる内膜過形成の抑制

Research Project

Project/Area Number 06770933
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

立原 啓正  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20236540)

Keywords人工血管 / 接着分子 / 内膜過形成 / 免疫染色
Research Abstract

人工血管移植モデルとしてラットの腹部大動脈に人工血管を端々で移植した。人工血管には我々が以前に開発した超極細繊維で作成した直径3mmのものを用いた。9-0nylonによる2点支持連続縫合で吻合した。術後3(n=8)、7(n=7)、28日目(n=8)にラットを犠牲死させ標本を採取した。人工血管周囲の癒着が強く採取に難渋した。
1:移植後の開存率は3日目、7日目、28日目でそれぞれ87%、85%、62%であった。
2:一般染色(EVG染色)。開存していた標本を4%パラホルムアルデヒドにて5時間固定した後にOCTコンパウンドに包埋した。同一切片上で人工血管と宿主動脈が観察できるように長軸方向にクリオスタッドで薄切り市凍結切片を作成した。この作業は技術的に困難で5例を標本作成の段階で失った。それぞれの群における末梢側吻合部の最大肥厚部を画像解析装置で測定した結果、3日目、7日目、28日目で、それぞれ4±3、20±10、98±40μmと経時的に肥厚が増した。閉塞していたものはいずれも血栓形成が原因であった。
3:免疫染色
(1)ABC法による抗PCNA抗体免疫染色で細胞の増殖活性を検討した結果7、28日群において吻合部周囲に多数の陽性細胞を認めた。陽性細胞は縫合糸周辺に特に集中しており、多くはリンパ球や好中球で異物反応の結果と考えられた。また血管平滑筋細胞においても縫合部に高率に陽性細胞を認め、吻合部内膜肥厚がcompliance mismatchのみならず異物反応にも起因していることが示唆された。
(2)接着分子の検討。ICAM-1、VCAM-1、LFA-1の各抗体による染色は抗体濃度50、100倍希釈では特異的な染色が見られず、今後、抗体希釈濃度、反応時間、標本固定条件を変えながら至適条件をもとめる予定である。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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