1994 Fiscal Year Annual Research Report
キメラ化モノクローナル抗体のFab分画による膵癌の診断と治療に関する研究
Project/Area Number |
06770978
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
大辻 英吾 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20244600)
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Keywords | モノクローナル抗体 / キメラ抗体 / イメージング / ターゲッティング療法 / 膵癌 / Fab分画 |
Research Abstract |
キメラ化モノクローナル抗体のFab分画による膵癌の診断と治療に関する研究 ヒト膵癌培養細胞株HPC-YSをヌードマウスに移植したところ、全例に腫瘍が作成された。キメラ化A7-Fab分画をクロラミンT法で^<125>I標識し、担癌マウスに静注したところ、投与直後から腫瘍に特異的に集積した。また、^<125>I標識キメラ化A7-Fab分画は血液から急速に排泄された。以上より、キメラ化A7-Fab分画を用いることにより、鮮明な膵癌のイメージングが可能であると考えられた。 キメラ化A7-Fab分画と抗腫瘍性抗生物質NCSとをSPDP法で結合させて、結合比が1:1のキメラ化A7Fab-NCS複合体を作成した。キメラ化A7Fab-NCSのヒト膵癌培養細胞株HPC-YSに対するin vitroでの抗腫瘍効果を検討したところ、NCSと比較して約2.5倍と強く、A7-NCSとほぼ同等であった。また、過剰のキメラ化A7-Fab分画によって抗腫瘍効果は減弱したため、キメラ化A7Fab-NCSの抗腫瘍効果は抗原抗体反応を介すると考えられた。また、キメラ化A7Fab-NCSを^<125>I標識した後、ヒト膵癌移植ヌードマウスに静脈投与してその結果をA7-NCSと比較したところ、^<125>I標識キメラ化A7Fab-NCSは^<125>I標識A7-NCSより早期に多量に腫瘍に集積した。NCSの生体内での抗腫瘍活性は投与後短時間で不活化するため、投与直後に腫瘍に多量に集積するキメラ化A7Fab-NCSは、膵癌のミサイル療法に有利であると考えられた。以上より、キメラ化A7Fab-NCS複合体はヒト膵癌のミサイル療法に有用であると考えられた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Eigo Otsuji: "Biodistribution of neocarzinostatin conjugated to chimeric Fab fragments of the monoclonal antibody A7 in nude mice bearing human pancreatic cancer xenografts." Japanese J.Cancer Research. 85. 530-535 (1994)
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[Publications] Eigo Otsuji: "Antitumor effect of neocarzinostatin conjugated to human / mouse chimeric Fab fragments of the monoclonal antibody A7 on human pancreatic carcinoma." J.Sugical Oncology. 57. 230-234 (1994)