1994 Fiscal Year Annual Research Report
細胞間接着分子(VLA Family)の神経分化に及ぼす影響
Project/Area Number |
06771102
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
菱井 誠人 順天堂大学, 医学部, 助手 (40189783)
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Keywords | 神経分化 / 細胞間接着分子 / VLA Family |
Research Abstract |
申請者は、神経管形成を形成し得る、卵巣奇形腫細胞,PA-1/NRを発見した。PA-1/NRは非接着性培養皿にて培養すると細胞凝集体spheroidを形成する。このspheroidは神経管形成を模倣するNeural Rosetteが形成される。その構成分子としてラミニン、タイプIVコラーゲンが重要であることがこれまで報告された。今回、1)PA-1/NR spheroid培養の系において、β1-インテグリンに対する単クローン抗体SG-19を、a)培養開始当初より、b)培養開始1週間後より、c)培養開始2週間後より、の3群に分け、培養液に添加、培養開始より3週間後に回収し、コントロールである抗体無添加群とまず組織学的に比較検討し且つ各々の分化したSheroidを抗ラミニンmab処理を行ってラミニンの発現の有無、局在を免疫組織学的に検討した。明らかなNeuronal Rosetteの形成の見られるコントロール群に対し、1)群では、Neuronal Rosetteの形成は無く、細胞は無秩序、散在性に存在し、細胞間隙は粗であった。2)群では、1)群と類似した所見であったが、所々に細胞間隙の拡大した部分が観られた。3)群でもNeural Rosetteは認めないが、Rosette中心部の管状の空隙を思わせる細胞間隙が出現した。又、コントロール群と1)群を抗ラミニン抗体にて免疫組織染色したところ、コントロール群ではNeural Rosetteを裏打ちする型でラミニンが存在したのに対して、1)群では、ラミニンは細胞間隙に散在性、無秩序に存在した。この実験結果より、神経管の形成においてb1-インテグインの機能は必須であり基底膜自体の生成にも深く関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hishii M, Nitta T: "Interleukins regulate prolactin and corticotropin preduction from pituitary adenoma cells in vitro." J Clin Neurosci. 1. 197-202 (1994)
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[Publications] Hishii M, Nitta T: "Targeting therapy for glioma by LAK cells coupled with bispecific antibodies." J Clin Neurosci. 1. 261-265 (1994)