1994 Fiscal Year Annual Research Report
長期血液透析患者に発生する四肢関節近傍の骨嚢胞性病変の発生
Project/Area Number |
06771167
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
高石 雅 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80179407)
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Keywords | 血液透析 / 二次性副甲状腺機能亢進 / 骨代謝マーカー / Salt&pepper 像 / rugger-jersey 像 / Subperiosteal resorption 像 / 透析期間 |
Research Abstract |
長期血液透析患者に発生する二次性副甲状腺機能亢進症(2.HPT)のX線上の骨変化をsalt&pepper像(s&p)、rugger jersey像(r-j)、subperiosteal resorption像(s-r)について重症度分類し骨代謝マーカー(High-sensitivity PTH(HS-PTH)、Osteocalcin(OC)、Tartrate-resistant acid phosphatase(TRAP))との関連を検討した。対象は血液透析患者216例(男121、女95)で、平均年齢55.2歳、平均透析期間9.5年であった。この結果、1)骨代謝マーカー同志の関係では透析期間にかかわらずHS-PTH,OC,TRAPは互いに良好な相関を示し、いずれも2.HPTのよい指標である点が示された。2)骨代謝マーカーと骨X線所見との関係では、r-j像とs-r像が骨代謝マーカーとよく相関し、重症度判定に有用と判断した。3)透析期間とX線所見及び骨代謝マーカーの関係では、透析期間7〜10年でr〜j像とs〜r像が出現すること、PTHの分泌の増大は透析約10年でピークに達する事が判明した。このことからPTH分泌がピークに達する透析約10年を契機にX線所見が出現するものと考えられた。
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