1994 Fiscal Year Annual Research Report
ペントバルビタールとチオペンタールの血管平滑筋細胞の膜流動性に対する影響の研究
Project/Area Number |
06771235
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
西浦 徳裕 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (90254549)
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Keywords | 電子スピン共鳴法 / 細胞膜流動性 / ペントバルビタール / チオペンタール |
Research Abstract |
ヒト赤血球を用いた実験 1)洗浄赤血球にペントバルビタールとチオペンタールを作用させ細胞膜流動性を電子スピン共鳴法を用い測定した。 対象:成人10名(男4名、女6名、年齢61.4±2.4歳) 測定方法は、申請書による。 両薬剤の濃度は10^<-5>、10^<-4>、10^<-3>mol/lとし、コントロールとして生理食塩水を用いた。統計学的検討には、Studentのt検定を用い、p<0.05をもって有意とした。 結果:コントロールと比較して、各濃度で有意な変化は認められなかった。 各濃度による変化も認められなかった。 2)CaC12を負荷した洗浄赤血球に両薬剤を作用させ細胞膜流動性を測定した。対象:成人6名(男6名、年齢26.8±1.2歳) 測定方法は、申請者による。 両薬剤の濃度は10^<-5>、10^<-4>、10^<-3>mol/lとし、コントロールとして生理食塩水を用いた。統計学的検討には、Studentのt検定を用い、p<0.05をもって有意とした。 結果:コントロールと比較し、各濃度で有意な変化は認められなかった。 ペントバルビタールでは濃度依存性に膜流動性が上昇する傾向が認められたが有意なものではなかった。 チオペンタールでは10^<-5>mol/lでは流動性は上昇するが10^<-4>、10^<-3>mol/lでは、10^<-5>mol/lに比べ濃度依存性に減少する傾向がみられたが、その変化も有意ではなかった。 培養細胞を用いた研究は現在進行中である
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