1994 Fiscal Year Annual Research Report
卵胞破裂におけるコラゲナーゼ.マトリックスメタロプロテアーゼの役割の解明
Project/Area Number |
06771330
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
近藤 育代 名古屋大学, 医学部, 助手 (40215447)
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Keywords | 排卵 / コラゲナーゼ / マトリックス・メタロプロテアーゼ / ウエスタン・ブロティング / ザイモグラフィー |
Research Abstract |
排卵のメカニズムを検討するため、体外受精時に得られた卵胞液を用い、コラゲナーゼ活性、マトリックス・メタロプロテアーゼ(MMP)、そのインヒビター(TIMP)を測定した。 1.体外受精・胚移植時に得られた卵胞液を、タイプIコラーゲン溶液とインキュベートし、卵胞液中のコラゲナーゼによるコラーゲンの分解を進めた後、熱変性を実施し、アクリルアミド・ゲル電気泳動を行った。染色によりコラーゲン分解産物を定量化した。さらにMMPおよびTIMPはウエスタン・ブロティングにて解析した。 2.卵胞液中にコラゲナーゼ活性を認め、またMMP・TIMPの存在も認めた。しかしながら、検体数が少数のため、卵胞液中の各種ホルモン濃度、卵胞の発育度との関連は明らかにできなかった。今後、さらに多くの検体を用い、卵胞破裂におけるその生理的意義を解明していく所存である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ikuyo Kondo: "Embryo qnalizy in failed in vitro fertilization patients." Assisted Reproduction Review. 4. 80-84 (1994)
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[Publications] Shiro Inagaki: "Development of an effective and simple insemination method for the in vitro fertilization of patients with male factor infertility" Asia-Oceania J.Obstet.Gynaecol.20. 375-382 (1994)
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[Publications] 近藤 育代: "外因性ステロイドホルモンによりコントロールされた子宮内膜への凍結受精卵融解胚移植の妊娠例" 日産婦誌. 46. 345-348 (1994)
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[Publications] 安藤 智子: "着床における自己抗体の意義-体外受精胚移植周期における検討" 日本受精着床学会誌. 11(印刷中). (1995)
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[Publications] 菅沼 信彦: "名古屋大学医学部附属病院分院" 臨床婦人科産科. 48. 170-171 (1994)