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1994 Fiscal Year Annual Research Report

視運動性眼振の皮質,皮質下経路の接点である視索核のシナプス結合に関する電顕的研究

Research Project

Project/Area Number 06771460
Research InstitutionSt. Marianna University School of Medicine

Principal Investigator

岡田 智幸  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (50224019)

Keywords視索核 / 視運動性眼振 / HRP / バイオサイチン / ビオチネイトデキストラン
Research Abstract

視索核(NOT)は視運動性眼振(OKN)の第一中継核として知られ、大脳を経由するOKNの信号も脳幹に入る際、NOTを経由するすることが、判明している。OKNの皮質下経路には3つのルートが形態学的に証明されており、左右のNOTは大脳からのOKNの入力を受け、利得の制御を行っていることが示唆された(Watanabe et al,1993)。NOTのいかなる細胞が対側NOTから入力をもらい、その細胞が大脳からの信号を受けているのか、またそのうちのどのような細胞が下行して前庭核に到達し、OKNを駆動しているのか。今回、これを順行性、逆行性軸索移動物質を使用し、電顕的かつ組織化学的に検討してみた。
Kato et al(1988)の方法に従って、全麻下にネコを固定し、マニトールを使用して、大脳鎌を剥離し、顕微鏡下に視葢前域を明視下におく。
1)同定されたNOTに逆行性軸索移動物質であるHRPを注入し、大脳視覚領のどの部位が標識されるかを検討した。その結果、17、18、19野及び上シルビウス野が標識された。
2)最も染まる視覚領は17、18、19野で、上シルビウス野も標識されていたため、まず、17野に順行性軸索移動物質であるビオチネイトデキストランを注入したところ、同側NOTを含んだ視葢前域、外側膝状体に及ぶ広範囲にしかも密に標識された線維と神経終末をもっていた。
3)次いで、同側NOTに順行性トレーサーであるバイオサイチンを注入し、対側NOTの標識細胞をみた。その結果、注入部位の出血、壊死のためか、交連線維を通って同側NOTから対側NOTに向かう順行性標識線維と神経終末は極めて疎であり、逆行性標識細胞との関連を見出せなかった。
目下、バイオサイチンを脳定位で打ち込む予定にしている。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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