1994 Fiscal Year Annual Research Report
支台装置および義歯構造の相違が支台歯.顎堤粘膜の負担圧配分に及ぼす影響
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06771875
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
鈴木 恭典 鶴見大学, 歯学部, 助手 (70257335)
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Keywords | 支台歯 / 顎堤粘膜 / 負担圧配分 |
Research Abstract |
支台装置及び義歯構造の相違が支台歯および顎堤の負担圧配分に及ぼす影響について√4567欠損を想定し支台歯,顎骨部をそれぞれ単純化したシミュレーション模型を用いて実験的検討を加えると同時に,義歯のひずみ,変位量を測定し詳細に解析した結果,以下の結論を得た. 1.義歯構造の相違による支台歯の負担圧は支台装置の相違にかかわらず二重構造が最大で以下,スケルトンL型,S型の順であった.支台歯長軸方向の負担圧は二重構造がスケルトンS,L型に比較して大きかった. 顎堤粘膜にかかる負担圧は支台装置の相違にかかわらずスケルトンS型が最大で以下,スケルトンL型,二重構造の順であった.荷重点付近の負担圧は二重構造がスケルトンS,L型に比較して小さかった. 2.支台装置の相違による支台歯の負担圧は義歯構造の相違にかかわらずコ-ヌスクローネが最大で以下,エーカースクラスプ,RPIクラスプの順であった.支台歯長軸方向の負担圧はコ-ヌスクローネがエーカースクラスプ,RPIクラスプに比較して大きかった. 顎堤粘膜にかかる負担圧は義歯構造の相違にかかわらずRPIクラスプが最大で以下,エーカースクラスプ,コ-ヌスクローネの順であった.荷重点付近の負担圧はコ-ヌスクローネがRPIクラスプ,エーカースクラスプに比較して小さかった. 3.義歯のひずみは支台装置の相違にかかわらず二重構造がスケルトンS,L型に比較して有意に小さかった. 4.義歯の変位量は義歯構造別では二重構造が最小で,支台装置別ではコ-ヌスクローネが最小であった.
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