1994 Fiscal Year Annual Research Report
筋圧痛測定システムによる咀嚼筋痛の正常範囲決定に関する研究
Project/Area Number |
06771891
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
木村 公一 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (10161556)
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Keywords | 圧痛閾値 / 筋痛 / 正常範囲 / 茎状突起 |
Research Abstract |
筋の圧痛閾値を測定することにより、筋痛に客観的評価を与えることを目的として筋圧痛計を開発してきた。そして健常者の咀嚼筋の圧痛閾値から正常範囲を決定した。さらに、顎機能異常患者の治療経過を測定し、先に決定した正常範囲と比較検討したところ、治療前には圧痛闘値は正常範囲から外れていたが、治療とともに正常範囲内となることが分かった。しかし、現在使用している正常範囲は測定部位の一部位を基準点としているため、その部位での正常異常の判定が難しい。そこで今年度痛みの評価における個人の感受性を現す部位であるといわれる耳介後部(茎状突起部)を測定点に加え、この部位が新たな正常範囲作成のための基準点となるかを検証した。 すなわち、被験者に自覚的、他覚的にも顎口腔系に機能異常を認めない健常有歯顎者41名を選び、被験者に座位をとらせ咬頭嵌合位で軽く咬みしめた状態で、筋圧痛計測定システムの先端の鋼球を押しつけていき、被験者が最初に痛みを感じた時点での押しつけ荷重量、すなわち圧痛閾値を記録した。測定部位は側頭筋前部、同後部、咬筋浅層上方、同中央、同下方に加えて茎状突起部の7部位、両側について測定した。そして各部位での個人差および左右差について分散分析を行い、さらに耳介後部(茎状突起部)と各筋との関連について相関分析した。 その結、果茎状突起部および各筋とも、個人内で有意な左右差を認めないが、個人間で有意差を認めた。また各筋と茎状突起部との間に相関がみられ、筋の圧痛閾値には疼痛感受性が反映されていることが分かった。
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Research Products
(2 results)