1994 Fiscal Year Annual Research Report
生体顕微鏡による胃粘膜微小循環の観察とエンドセリンの作用
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06772213
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
大野 隆 北里大学, 医学部, 助手 (60185345)
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Keywords | 胃粘膜微小循環 / Endothelin-1 / Endothelin-3 / Sarafotoxin S6c / BQ-123 / Prostacyclin(PGI_2) / Nitric Oxide(NO) |
Research Abstract |
ET-1,-3による胃粘膜基底部微小血管の反応を解析した。 結果 1.ET-1,-3(1〜10μM,20μl)の直接作用:ET-1,-3の反応は他の薬物と異なり長く持続。(1)細静脈(以下集合細静脈を含む):ET-1,-3は容量依存的に収縮。(2)細動脈:ET-1は1μMで拡張。しかし3μM以上で容量依存的に収縮。ET-3は容量依存的に収縮。 2.インドメタシン(IDM;10mg/kg,i.v.)前処置の効果:ET-1による細動脈の反応に対し、1μMの拡張が消失、3μM以上の収縮を増強。(ET-1では血管内皮細胞よりのPGI_2産生) 3.ET_Aレセプター拮抗薬(BQ-123)前処置の効果:(1)細静脈:ET-1,-3による収縮はBQ-123(それぞれ100,10μM,20μl)で抑制。(2)細動脈:BQ-123によりET-1,-3とも収縮が抑制、1〜2分の早期に新たに拡張が出現。しかしET-1の持続する拡張作用は消失。 4.S6c(ET_Bレセプターアゴニスト;0.01〜1μM,20μl)の作用:(1)細静脈:変化せず。(2)細動脈:投与早期に用量依存的に拡張(すぐに消失)。(3.で新たに出現した拡張と同様) L-NMMA(50mg/kg,i.v.)前処置によるET-1,-3の反応:(1)細動脈:BQ-123存在下に出現したET-1,-3の早期の拡張はL-NMMAにより消失。しかしIDMでは抑制されず。(血管内皮細胞よりのNO産生) 結論 1)細静脈は血管平滑筋にあるBQ-123感受性のレセプターを介して収縮のみ起こした。2)細動脈は血管平滑筋にあるBQ-123感受性のレセプターを介する収縮の作用が中心となる。その上に早期には血管内皮細胞のET_Bレセプターを介する拡張の要素(NO)が含まれ、さらにET-1は特殊でBQ-123感受性のレセプター(血管内皮細胞にもある?)を介するPGI_2の拡張作用も含まれていた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Takashi,Ohno: "Multiple Actions of Endothelin-1 and Endothelin-3 on Rat Gastric Mucosal Microcirculation" Microcirculation Annual. 10. 53-54 (1994)
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[Publications] T.Ohno: "Multiple Responses of Rat Gastric Mucosal Microcirculation to Endothelin-1 and Endothelin-3" Digestion. 55 Supple.2. 33 (1994)
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[Publications] Takashi Ohno: "Intravital Microscopic Observation of Responses of Rat Gastric Mucosal Microvessels to Endothelin(ET)-1 and ET-3" The Japanese Journal of Pharmacology. 67 Supple.196 (1995)
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[Publications] 大野隆: "胃粘膜微小循環に対するエンドセリン-1及びエンドセリン-3の作用" 日本消化器病学会雑誌. 90. 1860 (1993)
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[Publications] 大野隆: "胃粘膜微小循環に対するエンドセリン-1の作用の解析" 日本消化器病学会雑誌. 91. 1679 (1994)