1994 Fiscal Year Annual Research Report
カロテノイドの生体内への吸収及び抗酸化機能に関する研究
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06780031
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Research Institution | College of Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
古庄 律 東京農業大学短期大学部, 栄養学科, 助手 (50238680)
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Keywords | カロテノイド / β-カロテン / 糖尿病 / 過酸化脂質 / 抗酸化性物質 / ストレプトゾトシン |
Research Abstract |
【目的】近年、β-カロテン(β-Car)はプロビタミンAとしてだけでなく、生体内でラジカル捕捉作用を持つ食品中抗酸化性成分であることが明となってきた。また、肺ガンをはじめとする各種ガンに対し強い防御効力のあること、各種成人病の予防や治療に優れた効果を示すことが疫学的にも証明されつつあり注目されている。そこで我々は、代謝過程で発生するラジカルにより膵臓Langerhans島β細胞のDNA鎖が損傷を受け、β細胞が崩壊し実験的糖尿病を発症させることが知られているストレプトゾトシン(STZ)を用いて糖尿病ラットを作成し、糖代謝調節と過酸化脂質の生成に及ぼすβ-Car投与の影響を検討した。 【方法】6週令のSD系雄ラットを20%カゼイン飼料で2週間予備飼育した後、対照群、STZ投与群、(STZ+β-Car)投与群に大別した。STZ投与量は50mg/kg体重とし、β-Carは10mgをSTZ投与の2日前、同時、2日後に各1回、それぞれ腹腔内投与した。そして、試験期間中の各群の体重増加量並びに尿糖排泄量を比較した。また、STZ投与より10日後に全動物を屠殺し、血糖値と血清及び肝臓のTBA反応陽性物質(TBARS)量を測定した。 【結果】体重に関しては、STZ群で体重低下が観察されたが、β-Carを2日後に投与した群では体重低下の抑制が認められた。また、血糖値及び尿糖排泄量もSTZ群に比較して上昇が抑制される傾向が観察された。更に、TBARS量は血清、肝臓ともに上昇が抑制され、STZ群との間に有意な差が認められた。しかし、STZ投与の2日前あるいは同時にβ-Carを投与した場合には、血清及び肝臓のTBARS量
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