1994 Fiscal Year Annual Research Report
大脳基底核系の運動制御におけるドパミン受容体サブタイプの役割
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06780692
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
稲瀬 正彦 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80249961)
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Keywords | 大脳基底核 / 運動制御 / ドパミン / 神経生理学 |
Research Abstract |
大脳基底核系の運動制御におけるドパミン受容体サブタイプの役割を解明する目的で、本研究を行った。遅延型Go/Nogo課題を遂行中のニホンザルの線条体から、多連ガラス管電極を用いて、まず神経細胞活動を記録して、課題と神経細胞活動との関連を明らかにし、さらにD1型あるいはD2型ドパミン受容体の選択的作働薬を微小電気泳動法により投与し、投与薬に対する神経細胞活動の応答を調べた。 その結果、課題との関連で神経細胞活動をみると、線条体ではGo課題にのみ関連する細胞(Go細胞)、Nogo課題にのみ関連する細胞(Nogo細胞)、およびGo課題とNogo課題の両方に関連する細胞(Go/Nogo細胞)がほぼ同数存在した。一方、薬物に対する反応をみると、D1作働薬のみ(D1群)、D2作働薬のみ(D2群)、およびD1とD2の両方に応ずる細胞(D1D2群)がほぼ同数存在した。さらに、D1群、D2群、D1D2群のいずれにも、Go細胞、Nogo細胞、Go/Nogo細胞が含まれていた。以上により、線条体では、同一細胞においてD1型受容体とD2型受容体が同種の情報を制御していることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] INASE M et al.: "Effects of D1 and D2 agonists on putamen neurons related to a delayed Go/Nogo task in the monkey." Jpn J Physiol. 44. S232- (1994)
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[Publications] INASE M et al.: "Involvement of D1 and D2 dopamine receptors in putamen neuronal activity related to a delayed Go/Nogo task in the monkey." Soc Neurosci Abstract. 20. 780- (1994)