1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06801012
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高野 陽太郎 東京大学, 文学部, 助教授 (20197122)
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Keywords | 目撃者の証言 / 潜在記憶 / プライミング効果 / 誤誘導情報効果 / 日常記憶 |
Research Abstract |
1.実験に用いる刺激の撮影 本研究は,誤った情報が目撃証言に対してどのような影響を及ぼすのかを潜在記憶課題を用いて検討することを目的としているので,まずこの研究目的に適する刺激を作成した.刺激は,目撃証言に関する既存の研究と比較することができ,かつ潜在記憶課題を用いることができることが必須条件である.このような条件を満たす刺激として,大学生の日常生活を表現した一連のスライド写真を用いることとし,東京大学文学部図書委員会の許可を待って,図書館における学生の行動を表したスライド写真50枚ほどを撮影した. 2.実験装置の設置 スライド写真を被験者に瞬間呈示するための実験装置として,スライド・プロジェクタに電磁シャッタを取りつけ,ハーフ・ミラーを用いて被験者前のスクリーンに呈示する実験装置を組み立てた. 3.予備実験の実施 上記の刺激および実験装置を用いて,以下の予備実験を行った. (1)先行研究と同様の実験事態で先行研究の結果が追試できることの確認.具体的には,誤導情報の与え方,学習と記憶テストとの遅延時間などを決定することである. (2)潜在記憶課題の実験手続きの決定.潜在記憶課題では,被験者が学習時のことを意識的に想起できないようにしなければならないので,被験者に対する教示,課題の難易度,刺激の呈示時間などが最適な条件になるよう調整を行った.
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