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1994 Fiscal Year Annual Research Report

ウイグル語との対照による日本語の活用・接辞の発生論的研究

Research Project

Project/Area Number 06801051
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

木田 章義  京都大学, 文学部, 助教授 (30131486)

Keywordsウイグル語 / 接辞 / 活用
Research Abstract

今年度の目的としては、現代ウイグル語に見られる接辞の具体的な接尾法を、古代日本語における接尾法と比較して、古代日本語の接辞の性格を見直すことである。今年度はまだ基礎的研究の段階なので、ウイグル語の文例集の中から、特徴的な用例を抽出し、万葉集を中心とした古代日本語の文例をコンピューターに入力し、比較対照しつつあるという段階である。スキャナーを使用した作業については、予想よりも読み込み精度が悪く、長時間の手作業が必要であったことや、プログラムの作成をC言語からクイック・ベーシックに変更したことから、作業は予定よりも遅れている。しかし、作業の途中であっても、例えば、ウイグル語における指定詞〔-si〕〔-i〕は、古代日本語の副助詞といわれる〔-si〕〔-i〕との類似を見せ、古代日本語の副助詞〔-si〕〔-i〕が、そのような指定詞に似た文法的機能を持つ接辞であった可能性を示唆する。同時に、ウイグル語の〔-si〕〔-i〕は所有格助詞と相関するのであるが、その場合には古代日本語の連体格助詞「の」「が」が主格に変じて行く現象を連想させる、というような成果も出て来つつある。
これからは、両言語の用例を更に細かく分析し、対照して行く必要がある。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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