1994 Fiscal Year Annual Research Report
ショウジョウバエの嗅覚レセプター遺伝子のクローニングとその進化集団遺伝学的研究
Project/Area Number |
06804045
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
石和 貞男 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (20017205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山元 大輔 三菱化学生命科学研究所, 主任研究員
松浦 悦子 お茶の水女子大学, 理学部, 講師 (00111691)
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Keywords | キイロショウジョウバエ / 嗅覚レセプター遺伝子 / PCR / 進化集団遺伝学 / クローニング |
Research Abstract |
5'側、3'側それぞれのプライマーを1本ずつ組み合わせてPCRを行った。これまでに報告されている脊椎動物の嗅覚レセプター遺伝子のコード領域にはイントロンが含まれておらず、これはGタンパク質共役型レセプター遺伝子が一般的にもっている特徴である。そのため、該DNAを鋳型にした場合でも、増幅される断片の大きさは設定したプライマーの位置から予想できると思われる。現在までに、プライマー1、2、3、4、B、Cを用い、アニーリング温度37℃でPCRを行って増幅された断片について、クローニング、シークエンスした。得られた塩基配列をアミノ酸配列に翻訳し、アミノ酸配列データベース(SWISS-PROT)とホモロジー検索を行った。さらに、嗅覚レセプターやGタンパク質共役型レセプター間で保存されているアミノ酸が、よく似た位置にあるかどうか個々のクローンについて調べた。これまでのところ、ショウジョウバエの嗅覚レセプター遺伝子と思われるクローンは得ていない。 また、アニーリングを20℃で行ったPCR産物についてもクローニングし、シークエンスを解析中である。 今後はそれに加えて、ショウジョウバエのGタンパク質共役型レセプター遺伝子の配列を参考にして合成したプライマーを用いたPCRを主として行う予定である。さらに、アンテナ由来のmRNAを抽出しRT-PCRを行うなど、鋳型DNAについても検討するつもりである。
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